こんにちは、ゆんつです。
僕には去年、とても心配なことがありました。
それは、母親の事。
健康面や金銭面なのどの重大な問題ではありません。
他人が聞けば他愛のない問題だと思うのですが、僕は気になって気になって仕方なかったのです。
その心配事とは
母親がテレビばかり見ている!
ということでした。
1日4、5時間とか生易しいものではありません。
下手すると家にいる時間のほとんど(10時間くらい)をずっとテレビを見て過ごしていたのです。
このことに最初に気づいたのは兄でした。
去年の5月、兄家族が母の家に数日間滞在したときのこと。
母は兄家族の滞在中、食料品の買い物以外には家から出かけず、炊事や洗濯の時間以外ずっとテレビを見て過ごしていたそうです。
それを見た兄は、僕に
母さんテレビばっかり見よるぞ
と報告してきました。
その後、僕も母の家で数日間過ごすことがありました。
その時も母は、空いている時間はずっとテレビを見て過ごしていたのです。
1日に何本もの番組をHDDレコーダーで録画しているらしく、その録画を次から次へと見るチェーンビューイング状態。
録画を見ている間もHDDレコーダーは常にフル稼働で何かの番組が録画され、どんどん見るものが貯まっていきます。
まるでテレビにとりつかれているかのようでした
テレビ母さん爆誕!
仕事の退職がきっかけ
僕の母は、去年の3月末で仕事を退職しました。
まだ定年までは少し時間があったのですが、少し早めに退職したのです。
勤めているときは朝から夕方まで会社にいたので、テレビを見る時間も長時間では無かったと思います。
仕事を退職したとき、母は僕や兄に
これからは、やりたいことをするわ
と言っていました。
母は僕が小学生のころまで専業主婦で、パッチワークや小物作りの教室に通ったり、友人の家に遊びに行ったり、あまり家にこもらず活発に活動する人でした。
ですので、仕事を引退して自分の時間が出来たら、再びカルチャーセンターなどに通ったり、友人と遊んだりするものだと思っていました。
ところが、母は引退して自由な時間が出来てからも特に何も始めず、毎日テレビを大量に録画して見るという生活を始めたのです。
最初の頃は、テレビばかり見ている母について
今まで働いてきたんだから好きにすればいいさ
と思い、僕も兄も何も言わず見守っていました。
でも、そんな状態が何か月も続くと、なんとも言えない不安が襲ってくるのです。
兄も僕もそんな状況を改善しようと、時々母を誘って出かけたりしていましたが、自分たちも休日には予定が入っていたするので、そう頻繁には連れ出せません。
ボケるんじゃないかという不安
僕はテレビを見ること自体が、悪いことだと思っているわけではありません。
面白い番組もありますし、ニュースなどで時事問題を知っておくのも大切なことだと思います。
でも、1日ずっとテレビを見て過ごすというのは、良くないと思うのです。
テレビ以外にも外に出て体を動かしたり、人と会っておしゃべりしたほうが、体や心の健康に良いと思うのです。
ハードディスクレコーダーのリモコンを片手に、長時間じっとテレビを見ている母の後ろ姿を見ていると
このままボケちゃうんじゃないか?
と、不安と寂しさが入り混じったような、せつない気持になるのです。
一筋の光
去年の秋の終わりごろ。
テレビ漬けだった母の元に、母の高校時代からの友人からメールがあったそうです。
メールの内容は「時間があるなら一緒にスポーツクラブに通いませんか?」というもの。
母は、その誘いについて
どうしようかな?
と迷っているようなそぶりを見せました。
僕と兄は間髪を入れず
絶対行ったほうがいい!絶対に!
と言って母の背中を押しました。
どうするか迷っていた母も、誘ってくれた友人の好意と僕たちの熱意に負けてスポーツクラブに通うようになりました。
そして、現在。
母は週に何回かスポーツクラブに通い、運動をしたり、軽い筋トレをしたりするようになりました。
スポーツクラブで顔見知りも出来て、楽しくやってるみたいです。
相変わらずスポーツクラブに行ってる時以外はテレビを見ているようですが、一歩前進したのは間違いありません(笑)
母を誘ってくれた方には、本当に感謝感謝です。
子が親のテレビの見過ぎを心配する時代
僕はこの話を何人かの友達や知り合いにしたところ、数人から
俺の親も空き時間はテレビばかり見てるよ
という言葉が返ってきました。
そして、一様に
テレビばかり見てるから心配になってくるんだよね
という言葉が続きました。
昔は子供のテレビの見すぎを親が心配していましたが、今は親のテレビの見過ぎを子供が心配する時代になったんですねぇ。
時代は変わりますね。
僕なんか家にテレビはありますが1日1時間も見ませんし、別に無くても良いくらいです。
それでは、またー。
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