こんにちは、ゆんつです。
テレビ番組などでVTRが流れているとき。
そのVTR画面の右上や左上などに丸い小窓のようなものが設けられていて、その小窓にVTRを見ている人の表情やリアクションが表示されているのを見たことがないでしょうか。
このような小窓は「ワイプ」と言われています。
ただ単に人の顔を丸い小窓で表示するワイプもありますし、メイン画面とワイプ画面の区別がつきやすいようにワイプを色のついた枠で囲っている場合もあります。
このワイプ。
Premire Proで簡単に作成することが出来ます。
今日は
について書きたいと思います。
ワイプを作る方法
タイムラインにベースとなるクリップとワイプに使用するクリップを配置します。
クリップの配置順ですが、ワイプ入りの動画を作成する際はワイプとなるクリップをベースとなるクリップよりも上に配置します。
枠なしのワイプも枠ありのワイプも、このような重なり順にクリップを配置してワイプ作りを開始します。
今回はベースとなるクリップをV1に、ワイプとなるクリップをV2に配置することにしました。
枠なしのワイプを作る方法
選択ツールでワイプとして使用するクリップを選択。
ワイプとして使用するクリップが選択された状態で、エフェクトコントロールパネルを開きます。
今回は丸いワイプを作りたいので、「不透明度」の下にある「楕円形マスクを作成」のアイコンをクリック。
ちなみに、四角いワイプを作る場合は「長方形マスクの作成(四角のアイコン)」、
自由にワイプの形を作成したい場合は「ペジェのマスクの作成(ペンのアイコン)」をクリックします。
楕円形マスクを作成をクリックするとワイプ用クリップに楕円形マスクが適用され、ワイプ用クリップは丸で囲まれた部分以外が隠されワイプの形になります。
このままの状態ではワイプが顔からずれているので、ワイプの位置や大きさの調整していきます。
まず、ワイプと顔の位置の合わせる調整を行います。
マウスカーソルを青丸の枠内にもっていくと、カーソルが手のひらの形になります。
この状態でクリックしてドラッグすると青丸が移動するので、青丸を移動させてワイプとして表示させる部分の調整を行います。
ワイプが顔の位置とあったら、続いてワイプとして表示させる領域の大きさ調整。
ワイプとして表示する領域の大きさを変更するには、青丸から突き出ている菱形部分をドラッグすることで拡大縮小することができます。
ワイプの外周をぼかしたい場合は、エフェクトコントロールパネルの「マスクの境界ぼかし」の数値を調整。
数値が大きいほどワイプの外周がぼかされます
ワイプを半透明にしたい場合は「マスクの不透明度」の数値を調整します。
数値が100%から小さくなるほど透明になります
最後に、ベースとなるクリップに対するワイプの大きさと位置を調整しましょう。
現在、プログラムモニターに表示されている動画にはマスクの青い丸が表示されていると思います。
タイムラインの何もない場所をクリックして、プログラムモニターに表示されている青丸を消します。
この状態でプログラムモニタをダブルクリックすると画面が青い枠で囲われて、ワイプのクリップを動かしたり画面の端をドラッグしてワイプを拡大縮小できるようになります。
あとは、ワイプの大きさを調節し、ベース動画との位置合わせを行えば完成です!
上記作業で作成したワイプが入ったクリップを実際に書き出したのが以下の動画です。
メイン画面の右上にワイプが表示され、ワイプの中の映像も動いているのが確認できるかと思います。
枠ありワイプの作成
エフェクトパネルの検索窓にクロップと入力し、クロップというエフェクトを検索します。
エフェクトのクロップをワイプ用のクリップにドラッグ&ドロップして適用します。
クロップを適用したら、ワイプ用のクリップを選択した状態でエフェクトコントロールパネルを開きます。
クロップという項目にある「楕円形マスクの作成」アイコンをクリック。
続けて
- 反転にチェックを入れる
- 「左」を100%に設定
します。
この設定により、ワイプ用のクリップは以下のような状態になります。
ワイプの形になりました
エフェクトコントロールパネルで「マスク」を選択。
プログラムモニタを確認するとワイプ用のクリップが青丸で囲まれているので、この青丸をドラッグしてワイプと顔の位置を合わせたり、青丸から突き出いる菱形部分をドラッグしてワイプの表示領域を拡大縮小してワイプとして表示する部分の調整を行います。
調整が終わったら、いったんタイムラインの何もないところをクリックしてプログラムモニタの青丸を消します。
プログラムモニタをダブルクリックするとワイプ用のクリップの移動や拡大・縮小が出来るようになるので、大きさを調整しワイプを表示させたい場所に移動させます。
最後にワイプに枠をつけます。
エフェクトパネルに「塗りつぶし」と入力し、塗りつぶしエフェクトを探します。
塗りつぶしエフェクトをワイプ用クリップにドラッグ&ドロップして適用します。
ワイプ用動画を選択した状態でエフェクトコントロールパネルを開きます。
するとクロップの下に塗りつぶしが適用されているはずです。
もし、クロップよりも塗りつぶしが上にきていたら、どちらかをドラッグしてクロップ⇒塗りつぶしの順番になるように変更してください。
そして、塗りつぶしにある以下の項目について設定を行います。
- 塗りセレクター ⇒ 不透明度
- ストローク ⇒ ストローク
- ストロークの幅 ⇒ ワイプの枠の太さを設定
- カラー ⇒ ワイプの枠色を設定
- 不透明度 ⇒ 枠線の色を透過させたい場合は数値を下げる
今回は
- ストロークの幅 10.0
- カラー 黄色
- 不透明度 100%(初期状態)
に設定してみました。
これでワイプの周りに黄色い枠がつきました!
枠付きワイプが入ったクリップを書き出したのが以下の動画です。
画面右上にワイプが表示され、そのワイプに黄色い枠がついているのが確認できると思います。
以上が枠付きワイプの作成方法です。
まとめ
というわけで、Premire Proでワイプを作成する方法について説明しました。
簡単にまとめると
- 枠なしワイプ ⇒ 半透明マスクを使用する
- 枠有りワイプ ⇒クロップでワイプを作り、塗りつぶしで枠を作る
ということになります。
ワイプ作りには色々な方法がありますが、僕はこれらの方法がシンプルで簡単なススメのワイプ作成法だと思います。
動画づくりの参考になれば幸いです。
それでは、またー。
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