こんにちは、ゆんつです。
僕には90歳を少し過ぎた祖母がいます。
80代はとても元気だったのですが、90歳を過ぎてから衰え始め現在は日常生活を行うのに介護が必要な状態。
そんな祖母の介護は、主として長女である叔母が同居しながらしていました。
叔母も70近い年齢なので完全な老老介護。
そこに別居している母が週に数回、兄と僕が週に1~2回訪問して介護を手伝うといった状態が続いていました。
僕や兄や母はいつも叔母に
早く介護認定の申請をして、介護保険利用した介護を受けて家族の負担を減らした方がいいよ
と何度も言っていました。
ところが叔母は介護保険に頼ることを恥ずかしいことと考えているのか、いつまでたっても介護認定の申請をしませんでした。
今年の3月。
祖母が椅子から落ちて起きられなくなり救急搬送されることがありました。
その際、祖母の状態を見た看護師さんから
もう家族だけで世話をするのは限界だと思いますよ
すぐにでも介護認定の申請をした方が良いです
と言われました。
専門家の言葉と自分の体力に限界が来ていたことにより、かたくなだった叔母もついに介護認定を申請することを受け入れました。
叔母が介護認定の申請をすることを受け入れてから、母や僕や兄も介護認定の申請を手伝いました。
そして、無事に介護認定の運びとなりました。
祖母の要介護度
認定の結果、祖母は
要介護3
と判定されました。
要介護度3は食事や排せつ、入浴などを自力で行えず、ほぼ全面的な介護が必要な状態です。
実際に祖母は日常生活を1人でできない状態になっているので妥当な判定だと思いました。
介護保険で訪問介護が受けられるように!
要介護3の認定を受けたことにより、介護保険を利用して月に何回か訪問介護を受けられるようになりました。
訪問介護では食事介助や、着換え介助、排せつ介助などが受けられるのですが、何より助かるのは入浴介助!
これまでは、叔母と母が祖母をお風呂に入れていました。
僕と兄も手伝えるものなら手伝いたいのですが、僕と兄が手伝おうとすると祖母は物凄く嫌がります。
きっと孫に体を見られたくないんだと思います
この祖母をお風呂に入れる作業が素人の女性2人ではとても大変!
祖母をお風呂に入れた後は2人ともへとへとで、しばらく動けなくなるほどでした。
ところが、やはり介護のプロである介護士さんは違います。
物凄いチームワークの良さと手際で祖母を入浴させてくれるのです!
最初こそ他人に体を見られるのを嫌がってグズっていた祖母ですが、今ではお風呂を楽しみにしています。
介護保険で介護用具も!
定期的に訪問介護に来てくれるヘルパーさんから、介護保険を利用して介護用具が安くレンタルできることも教えてもらえました。
現在、祖母は自力で寝返りをうつのが難しい状態です。
寝返りができないと、床ずれを起こしやすくなります。
その状況を見たヘルパーさんから、床ずれができにくいよう定期的に自動で角度が調整され体の特定の部位にだけ圧がかかることを防止してくれるベッドがあることを教えてもらえました。
そのベッドをレンタルし祖母は現在そのベッドで寝ています。
また、コンパクトで狭い家でも移動させやすい車いすもレンタルすることができました。
これにより祖母の日常生活の質がグッと上がりました。
介護保険を利用しているのでレンタル費用も安く、大変に助かっています。
介護保険でリフォームの補助も!
ヘルパーさんがいない時に祖母をトイレに行かせるとき。
叔母か母が肩を貸し、一緒にトイレの中にに入ります。
祖母宅のトイレには摑まることができる場所がなく、便座に座らせるまでの間には叔母や母の体には祖母の体重がモロにのしかかってきます。
祖母の介護をするようになってから叔母がよく
トイレに手すりがあれば、ばあちゃんを一旦手すりに掴まらせることができて楽なんだけどねぇ
と言っていました。
そんな叔母が欲しがっていた祖母が摑まるためのトイレの手すりも、介護保険を利用して1割負担でトイレに設置してもらうことができました。
現在はトイレに入るとまず手すりにつかまらせ、そこから向きを変えさせて便座に座らせることができるようになり、介護する叔母や母の負担も大きく減ったようです。
祖母も叔母も母も笑顔が戻った!
介護認定によりヘルパーさんの介護を受けられるようになりましたが、それまでは叔母が中心となって介護をし、母や兄や僕がそれを手伝うといった感じの介護をしてきました。
なにぶん全員が介護の素人なので、祖母にとっては痛かったり不快だったりすることが多々あったと思います。
祖母は不満をほとんど口にしないのですが、険しい表情や仕草などからそのあたりは察知することができました。
そんな素人の僕たちの介護に比べ、介護のプロであるヘルパーさんは当然ながら手際が良く、介護を受けているときの祖母の顔はとても穏やかです。
ヘルパーさんの介護を受ける前は険しい表情になることが多かった祖母ですが、ヘルパーさんの介護を受けるようになった現在は表情も元気だったころの柔らかい表情に戻ってきつつあります。
また介護疲れでピリピリしていた叔母にも、介護前の明るい表情が戻ってきたように思えます。
祖母が介護が必要な状態になる前まで、叔母はいつも明るく笑顔でした。
ところが、祖母の介護をするようになってしばらくすると、叔母は笑顔になることが減り険しい顔をしていることが多くなりました。
僕の母が手伝いに行くと
自分の母親なんだから、あなたも同居して私と一緒に介護しないと!
などと言われ、それに対し母が
家族だけで世話をするのは限界だから、介護認定を受けてヘルパーさんに来てもらうか介護施設を利用するようにしましょうよ!
と返すと
自分の親なのに、どうして冷たいの?
などと言われ、家族だけで介護をしようとする叔母と介護保険を利用したい母との見解の相違から口げんかをすることが多くなり、母は叔母に会いたくないから祖母の家に行きたくないと言うようになっていました。
介護に対する見解の相違に加え、常に祖母を見守らなければならないというストレスで
私にばっかり面倒見させて!
という気持ちも叔母にあったんだと思います。
でも、ヘルパーさんが来てくれるようになり叔母の負担が軽減されてからはそのようなことを言う事もなくなり、表情に笑顔が戻ってきて母と口論することもなくなりました。
昔の叔母さんに戻りつつあります
もっと早くにしておけばよかった
最近、叔母がよく口にするのは
もう2~3年前に介護認定の申請しておけば良かったねぇ
そうしたら、ばあちゃんも私たちももっと楽だったねぇ
と言う事です。
僕たちが何度言ってもなかなか申請しなかった叔母が、実際に介護保険を使ってヘルパーさんに祖母の介護をしてもらうようになって以前とはまったく考えが変わったのです。
過ぎたことを言っても仕方ありませんが、それでもそういう考えに変わったというのはとても良いことだと思います。
祖母が介護状態になって学んだこと
今回、祖母が介護状態になって学んだこと。
それは
家族だけで介護するのは無理!
ということです。
ひょっとすると家族だけで介護できている人たちもいるのかもしれませんが、僕の家族は無理でした。
もし、あのまま家族だけで介護していたら。
叔母がまず肉体的・精神的に限界となり、次に母、兄、僕といった感じで限界を迎えていたことでしょう。
そうなる前に、介護認定を受けることができて本当に良かったと思います。
最近、母が良く言うのが
もしお母さんが介護が必要な状態になったら、迷わず介護認定の申請をしてヘルパーさんとか施設を利用するのよ!
絶対に自分たち(兄と僕)だけで介護しようとしないでね
ということです。
兄も僕も祖母の件でそれが良くわかったので、人から冷たいと言われようと何と言われようと、母に介護が必要な状況が来たら介護認定の申請をして専門家の力を借りようと思います。
それでは、またー。
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