こんにちは、ゆんつです。
下関市の観光名所「カモンワーフ」の周辺を散策していると、こんな看板が目に入ります。
「世界一のふくの像」
日本一なんて目じゃありません。
世界一なのです。
どんな像なのか間近で見たくなります。
今日は「世界一のふくの像」を見に亀山八幡宮に行ってみましょう。
亀山神社の起源など
平安時代に行教という僧侶がいました。
859年、行教は大分県の宇佐神宮から京都市の岩清水に八幡神を勧請する途中、当時は島であった亀山に碇泊します。
その日の夜。
「この山は清浄な地であるので、しばらく祀ってから先へ進んでほしい」
とうご神託が降りてきます。
そこで亀山に行宮が設けられます。
この行宮が亀山神社の起源です。
御祭神は応神天皇、仲哀天皇、神功皇后、仁徳天皇です。
鳥居
この鳥居。
御影石で作られた鳥居の中では日本で一番大きいそうです。
堂々とした存在感のある鳥居です。
拝殿
身長が20cm伸びるようにお願いしておきました。
世界一のふくの像
見てください
これが世界一のふくの像です。
何が世界一かというと、その大きさです。
この大きさならさぞかし毒も凄いでしょう。
しかし世界一はいいんですが、世界にふくの像の大きさを競ってる地域って他にあるんですかね?
下関だけじゃないの?
まるで競技者がいない超マイナースポーツのトップ選手のようです。
このふくの像は戦前は金属製の像だったらしいのですが、戦時中の金属供出により供出されて溶かされ鉄砲の玉になったらしいです。
現在のふくの像は、平成2年9月29日(フクフクの日)に関係者の尽力により再建されたものです。
毎年、ふく漁解禁日の9月29日にはふく像前で航海安全・豊漁・商売繁盛を祈願するふく祭りが行われるそうです。
ふくの像のそばには亀の像もあります。
これは世界一ではありません。
平凡な亀です。
ウニの碑
下関の名物はふくだけではありません。
ウニも名物なのです。
というわけでウニの碑です。
亀山砲台跡
江戸末期。
この境内からアメリカ商船に対して大砲がぶっ放されました。
ぶっ放したのはいいのですが、その後イギリス・フランス・オランダ・アメリカの四国連合に数倍の仕返しをされてボコボコにされます。
お亀明神社
亀山神社は昔は島で、江戸時代に毛利藩が行った埋め立てにより陸続きとなりました。
関門海峡の流れは激しく埋め立て工事には多数の犠牲が出るなど難航します。
そんな時、工事の完成を祈るためのいけにえとして人柱が募集されます。
その募集に顔にアバタのある遊女「お亀」が応じ、月夜の海に白衣に包んだ身を投じます。
その後は関門海峡の流れも穏やかになり、工事もスムーズに進行し埋め立て工事も終わります。
ここにはそんな埋め立て工事の人柱となった「お亀さん」が祀られています。
お亀さん・・・
可哀想に。
当時の人々はお亀さんの功績をたたえて境内にイチョウの木を植えます。
そのイチョウを「お亀イチョウ」といいます。
このイチョウの銀杏はお亀さんの顔の見た目と同じように、表面に斑点があるそうです。
「お亀さん」と関連があるのかは解りませんが、お亀明神社の境内には池があり沢山の亀がいます。
なんでも100匹以上の亀がいるらしいです。
恵比須神社
怖い・・・
床屋発祥の地碑
鎌倉時代。
藤原基晴という武士が、当時下関で髪結いをしていた新羅人から髪結いの技術を学んで髪結い所を開きます。
その髪結い所には床の間があったので、当時の下関の人たちは「床の間のある店」から転じて「床場」と呼ぶようになったそうです。
さらに「床場」を屋号で呼ぶようになって「床屋」になり、この呼び方が全国に広まったそうです。
鳥居の右隣にはそんな床屋発祥の地碑があります。
石がツルツルなのがハゲ頭を連想させますがいいんでしょうか?
山陽道碑
鳥居の左側にあるのは山陽道碑。
明治11年に建立されたもので、山陽道の始点を表すものです。
きっと多くの旅人がここを起点に旅立ったことでしょう。
アクセスなど
施設名 | 亀山八幡宮 |
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住所 | 山口県下関市中之町1-1 |
アクセス | |
入場料 | 無料 |
開門時間 | 5月1日~8月31日 6:00~20:00 9月1日~4月30日 6:00~19:00 (毎月1日と15日は午前5時に開門) |
駐車場 | 有り
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トイレ | 有り。古いです。 |
1口メモ | 御影石の大鳥居や、世界一のフクの像、また悲劇のお亀さんを祀るお亀明神社など見どころが多い神社です。 また高台にあるのでカモンワーフ周辺が一望できます。 池には亀が沢山いるので亀好きにもお勧め。 カモンワーフの目の前なので、カモンワーフに遊びにきたときには、こちらも散策してみてはいかがでしょうか? |
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