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初めて兄を尊敬した話

雑記

こんにちは、ゆんつです。

皆さんには兄弟や姉妹はいますか?

僕には兄が1人います。

僕が兄に対して幼いころからずっと持っていたイメージは「お調子者で、いいかげん」。

明るい性格でユーモアもありとても付き合いやすいのですが、「頼れる兄」というイメージは小さい頃から抱いたことがありませんでした。

そんな兄ですが、数年前のある出来事により僕は

ゆんつ
ゆんつ

兄ちゃんなかなかやるじゃないか

と生まれて初めて兄を尊敬したことがあります。

今日はそんな兄のちょっといい話について書きたいと思います。

転勤が多い兄

兄の仕事はとても転勤が多く、2~3年ごとに転勤があります。

10年ちょっと前。

田舎町に転勤になったときに今の奥さんと知り合い兄は結婚し、子供が生まれました。

子供は田舎の大自然の中でのびのびと明るく育ちました。

そして兄はまた転勤。

子供が生まれてからの兄はもっぱら単身赴任で、1ヶ月に1回か2回だけ家族の元に帰るというような生活をずっと続けていました。

兄の転勤先は田舎町ばかりだったのですが、数年前の転勤は違いました。

大都市への転勤となったのです。

これまで転勤はずっと単身赴任でしたが、この時は家族も一緒に転勤先へ引っ越すことにしました。

「大都市の方が子供の教育が充実しているだろう」

というのが家族ぐるみで引っ越す理由でした。

田舎の借家を引き払い、兄たち一家は大都市へと引っ越していきました。

問題発生

大都市に転勤になって2か月たったころ。

兄家族が遊びに来ました。

その時にすぐに気づきました。

甥っ子にいつもの元気がないのです。

いつもはうるさいくらい騒ぐ甥っ子が、とても大人しいのです。

甥っ子が席を外したときに、僕は兄夫婦に

ゆんつ
ゆんつ

なんかいつもの元気がないね

と言いました。

兄夫婦は深刻な顔になり「子供が転勤先の学校や土地に馴染めていない」という話を始めました。

田舎暮らしをしていたときは毎日楽しそうに学校に行っていたのに、転校して1ヶ月経つ頃になると毎朝

友達

学校行きたくない。田舎の学校に帰りたい

と言うようになっていたそうです。

転校先で友達も出来ていないとのことでした。

僕は

ゆんつ
ゆんつ

転校先でいじめられてるの?

と聞くと兄夫婦は「それは無いみたいだけど、友達が出来んでつらいみたい」と言いました。

兄夫婦も子供が馴染めないことについて学校などに相談していたみたいですが、状況を改善するには至っていないようでした。

兄の決断

それから2週間後。

兄から電話がありました。

男性

嫁さんと子供を田舎に戻すことにしたよ

兄は子供のために妻と子供を田舎に帰して、自分だけが転勤先に残るという決断をしました。

元々住んでいた場所だったので住む家もすぐに決まり、甥っ子は再び元の田舎の学校に通うようになりました。

明るさが戻った

転校してからの甥っ子は日に日に以前の明るさと元気が戻ってきました。

友達とも転校前と同様に仲良くやっていて、再び楽しそうな日々を送るようになりました。

「親は子どもの幸せの為なら何でもする」と良く言われますが、実際にそのために行動するとなると大変な労力です。

再度引っ越しをするにはお金だってかかりますし、手続きだって色々と大変です。

でも、兄は行動を起こせるだけの決断力・経済力・行動力をしっかりと持っており、子供の為に速やかに行動したのです。

この一件で僕は

ゆんつ
ゆんつ

凄いぜ兄ちゃん!!

と初めて兄を尊敬するようになったのです。

「お調子者でいい加減」だと思っていた兄は、いつの間にか頼れる父親になっていました。

甥っ子もわかっている

先日。

甥っ子を連れて車で出かけることがありました。

プレゼントを買ってあげる約束をしていたので、一緒にショッピングモールに行くのです。

車中で甥っ子と「好きなもの」について話していました。

僕が

ゆんつ
ゆんつ

世の中で一番好きなのは?

と聞くと甥っ子は

お父さんとお母さんかな

と答えました。

ゆんつ
ゆんつ

なんで?

と聞くと

僕が転校先で上手くいかなかったときに助けてくれたから

と甥っ子は答えました。

兄夫婦の親心がちゃんと甥っ子に届いていることがわかり、僕は目頭が少し熱くなりました。

それを、ごまかそうとして言いました

ゆんつ
ゆんつ

ゆんつおじさんは何番目に好き?

ゆんつおじさんは、うーん、ひゃく・・・

100!

僕は甥っ子の好きなもののベストテンにランクインしていると確信していたのです。

兄ほどではないですが、僕だって甥っ子には誕生日プレゼントをあげたりお年玉をあげたり小遣いをやったりいろいろしているのです。

それが10位内ではなく100位以降なのです。

ちなみに9位は「カマキリ」です。

僕は「カマキリ」よりずっと下なのです。

可愛さ余って憎さ100倍とはこのことです。

これは許せません。

ゆんつおじさんの心は平均台よりも狭いのです。

僕は車をUターンさせました。

甥っ子は

えっ、どこ行くの?

と言いました。

僕は

ゆんつ
ゆんつ

帰るんだよ!

と答えます。

甥っ子は慌てて

ゆんつおじさんは5位!

などと言いましたが、そんなことで許す心の広いおじさんではないのです。

家に戻る途中で僕のランキングはどんどん上昇し兄夫婦を抜きついに1位まで上昇しましたが、そのまま家に帰りました。

そして駐車場で

ゆんつ
ゆんつ

おじさんは何位?

と改めて聞くと

ふてくされた顔で

1億位

という返事が帰ってきました。

この後、再びショッピングモールに向かい約束のプレゼントを買ってあげると僕のランキングはカマキリを抜いて8位になっていました。

ゆんつ
ゆんつ

面白い奴です

まあ僕と甥っ子のやりとりは余談ですが、以上が僕が初めて兄を尊敬したエピソードです。

それでは、またー。

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