こんにちは、ゆんつです。
山口県宇部市東吉部に、歴史を感じさせるとても雰囲気のあるトンネルがあります。
このトンネルは「大棚(おおたな)トンネル」と言います。
元は鉄道のトンネルでしたが鉄道は太平洋戦争中に廃線となっており、現在ではトンネルの中を自由に歩くことができます。
トンネルの周辺はちょっとした森になっており、春には桜、秋にはモミジの紅葉が楽しめるスポットでもあります。
今日は
をご紹介します。
大棚トンネルの歴史
1916年、宇部~舟木間に舟木鉄道が開通しました。
その後、鉄道は1926年に吉部まで延長され、大棚トンネルもその頃に完成したようです。
しかし、太平洋戦争末期の1944年3月。
鉄を供出するために軌条(レールの部分)が撤去され、鉄道は廃線。
現在では、このトンネルや線路跡が残っています。
異世界への入り口っぽい佇まい
大棚トンネルは、森のなかにぽつんとあります。
トンネルの上には竹が生え、トンネルの周囲は木々に囲まれています。
そんな植物たちに陽をさえぎられ少し薄暗いトンネルの入り口は、まるで異世界への扉のようで、トンネルの向こう側に別の世界が広がっているかのような錯覚を覚えます。
どことなく、ダークな雰囲気を漂わせている大棚トンネル。
そんな独特の雰囲気がたまりません。
歴史を感じるトンネル内部
トンネルは土台部分が石積みで、上部はレンガ造りになっており、歴史を感じさせる作りになっています。
機関車の名残なのか、レンガはところどころ煤けています。
もう100年以上前のトンネルなのですが、見た目にはとても頑丈そうで、あと100年くらいは持ちそうな感じです。
トンネル内の広さは、幅が大人が横に4~5人並べるくらいの広さで、全長は37m。
ゆっくり歩いても、通り抜けるのに1分もかからないトンネルです。
トンネル内は外に比べてひんやりとしており、地面はところどころ苔むしています。
そんなトンネルを歩いていると、なんだか大正時代にタイムスリップしたような気分になります。
トンネルを抜けると
トンネルを抜けると線路跡があります。
そのまま、まっすぐ進んでいくと、間もなく標識が現れます。
ここで行き止まりとなります。
周辺には畑が広がっています。
独特の雰囲気が楽しいスポットです
大正時代の雰囲気を現代に残した大棚トンネル。
トンネルだけではなく、季節によっては周辺にある桜やモミジなども楽しめる、静かで落ち着いた観光スポットです。
決して派手さはありませんが、普通のトンネルには感じられない独特の雰囲気があります。
もし、近くに遊びに来た際には、立ち寄ってみると楽しいかもしれません。
トンネル内を歩く動画も撮影しましたので、もしよかったら見てください。
アクセスなど
住所 |
〒757-0401 山口県宇部市東吉部4237
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地図 | |
駐車場 |
旧吉部小学校の奥に駐車場があります(無料)
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トイレ | 無し |
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