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しっかり者の祖母が・・・

雑記

こんにちは、ゆんつです。

先日、ちょっとした出来事がありました。

僕には80歳を過ぎた1人暮らしの祖母がいます。

10年くらい前に病気をしましたが、その後はとても元気で、ここ1,2年は病院のお世話にもなっておらず、趣味の園芸をやりながら毎日穏やかに暮らしています。

そんな祖母の肌に湿疹のようなものが出来て、皮膚科に行くことになりました。

土曜日だったので、午前中は病院も開いています。

休みだった僕が祖母を病院に連れていくことになり、迎えに行きました。

病院への道すがら祖母に

ゆんつ
ゆんつ

保険証持った?

お金持った?

と聞くと

ばあちゃん
ばあちゃん

持った!

と答えます。

病院に着いて保険証を提出して受付をしていると、窓口の人が言いました。

これ去年の保険証ですね。

今年の保険証はありますか?

返された保険証を見ると、確かに有効期限が去年になっています。

祖母は国民健康保険なので毎年保険証が更新されるのですが、去年の保険証を持ってきているのです。

僕が

ゆんつ
ゆんつ

婆ちゃんこれ去年のやん

今年のは?

と聞くと、祖母は

ばあちゃん
ばあちゃん

今年の保険証と去年の保険証を取り違えて、捨ててしまったかもしれない!

と言います。

祖母によると、毎年役所から保険証が送られて来たらまず古い保険証を財布から出してハサミでみじん切りにして破棄し、そして新しい保険証を財布に入れるそうです。

でも、今年は新しい保険証が届いたとき届いたばかりの保険証を切り刻んでしまい、古い方を再び財布に入れたようなのです。

まさかこんなことになるとは思ってもみなかったので、受付の人に

ゆんつ
ゆんつ

どうすればいいですか?

と尋ねると

今回の診察料や薬代は一旦全額を自己負担で支払ってください。

そして、市役所で新しい保険証を再発行して貰ったら、それを持ってきてくれれば、保険が適用された金額との差額をお返しします

とのことでした。

背に腹は代えられません。

祖母は全額自己負担で診察を受けることにしました。

かかった金額は・・・

祖母の診察が終わり診察料金を支払うことになりました。

全額自己負担なのでいくらかかるのか不安でしたが、診察料金は4000円程度で済みました。

祖母もほっとした顔で清算を済ませていました。

病院を出て調剤薬局で薬を貰います。

でも、ここでビックリ仰天。

薬代は約1万3千円でした!

ゆんつ
ゆんつ

薬ってこんなに高いのか!

祖母は1万数千円しか持ってきていなかったので、僕が1万円を祖母に貸して会計を済ませました。

帰りの車の中で、僕と祖母は全額自己負担の恐ろしさと保険証の大事さについて語り合いました。

再発行と返金

翌週。

祖母は叔母に連れられて市役所に行き、事情を話して保険証を再発行してもらいました。

その足で直ぐ病院と調剤薬局に行き、全額自己負担した金額と保険適用の金額との差額の返金をしてもらったそうです。

落ちこむ祖母

祖母は叔母に

ばあちゃん
ばあちゃん

新しい保険証を切ってしまって、私はもうボケたのかもしれない

と言い大層落ちこんでいたそうです。

また、叔母以外の親族にもあちこち電話をかけて今回のエピソードを話し「ボケたボケた」と言っていたそうです。

祖母が保険証を再発行して2日後。

僕は仕事帰りに祖母の様子を見にいきました。

祖母は僕にも

ばあちゃん
ばあちゃん

婆ちゃん、もうボケたよ。だから何でもすぐ忘れる

などと言いましたが、体調はとても良さそうで、育ち盛りが食べるようなデカいトンカツを食べていました。

ゆんつ
ゆんつ

婆ちゃん差額が返ってきたんやろ?

と僕が聞くと祖母はきょとんとした顔で

ばあちゃん
ばあちゃん

差額?

と聞いてきます。

僕は「まさか祖母は本当にボケてしまって差額という言葉の意味がわからなくなったのか?」と不安になりました。

僕が次の言葉を探していると、祖母がニヤッとして言います。

 

ばあちゃん
ばあちゃん

差額ってアフリカの?

そりゃ砂漠だババア!!

やっぱ解ってんじゃねえか!!

砂漠

呆れて帰ろうとする僕に、祖母がエプロンのポケットから何かを出して握らせます。

見ると折り畳まれた1万円が。

ばあちゃん
ばあちゃん

開いてごらん

と言われたので畳まれた1万円を開くと、5千円が1万円と一緒に畳まれていました。

祖母は

ばあちゃん
ばあちゃん

5千円は利子!

と一言。

ゆんつ
ゆんつ

もうお婆ちゃん大好き!!

次は無理やり10万円くらい貸してみようと思います。

それでは、またですー。

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