こんにちは、ゆんつです。
皆さん「ボベ」という貝をご存知でしょうか?
ボベ?
海に行くと、波打ち際の岩場に張り付いているこんな貝です。
岩場からはがすとこんな感じです。
まるで小型のアワビのような見た目で、正式名は「ヨメガカサガイ」とか「ベッコウザラガイ」などと言われているようですが、僕の住んでいる地方ではこの岩に貼りつく貝を「ボベ」と呼びます。
ボベ!
このボベ。
炊き込みご飯にするととても美味しいのです。
小さいころ、磯遊びをしてボベが沢山採れると祖母が良くボベ飯をつくってくれました。
磯の香りの染み込んだボベ飯はとても美味しくて、おかわりが止まらなくなっていたものです。
今日は、祖母直伝の
をご紹介しようと思います。
ボベの取り方
ボベの採りやすい時間帯や、必要な道具、具体的な採り方について説明します。
採りやすい時間帯
ボベは潮が引いて現れた岩場に良くくっついているので、潮が干潮になりそうな時間帯が採りやすいです。
潮見表を見てから行きましょう
必要な道具
- 軍手
- マイナスドライバー
ボベは岩場にピッタリへばりついているので、マイナスドライバーなどの先端が平べったい道具がないと採れません。
また、岩やドライバーで手を怪我しないように軍手をはめたほうが良いかもしれません。
ボベの採り方
ボベは岩に擬態するように貼りついていますが、じっくり岩を見れば発見するのは難しくないと思います。
下の画像にはボベが2個ありますが、わかりますか?
答えは以下のとおり。
見つけられましたか?
ボベを発見したら、ボベを色んな角度から見て岩とボベの間に隙間が無いか探します。
わずかな隙間を見つけたら、その隙間にマイナスドライバーを差し込んで一気に岩から外します。
この時に手間取ると、ボベは一層強く岩に貼りつき隙間を無くしてしまうので、手を怪我しないように気を付けながらもスピーディーに行います。
1回目のチャレンジで失敗した場合、強く岩に貼りついて隙間が無くなったボベを取るのはかなり難しいので別のものを探します。
波打ち際にいる貝なので常に波には気を付けて、難しい場所にあるボベや強く貼りついてるボベは諦めて簡単にとれるボベを狙って取っていきます。
材料(2~3人前)
お米 2合
ボベ 採れただけ
目安としてはお米1合につき殻付きのボベが100gくらいあると満足感があると思います。
酒 大さじ2
醤油 大さじ2
手順
ボベの身を湯がいて、その湯がいた汁でご飯を炊くだけなので、とても簡単です。
ボベを洗う
ボベはたわしやブラシなどを使って、表(貝殻の部分)と裏(身の部分)をよく洗っておきます。
ボベを茹でる
鍋にボベの量よりも少し多いくらいの水を入れて沸騰させます。
水が沸騰したらボベを入れて茹でます。
湯がいていると、ボベの身が貝からどんどん外れていきます。
湯がいているときに出るアクは、おたまですくって捨てます。
全ての身が貝から外れて少ししたら火を止めます。
ゆで汁を漉す
ボベを茹でたゆで汁でご飯を炊くので、油こし紙やキッチンペーパーを使ってゆで汁をきれいに漉します。
この黄金色の汁がご飯に磯の香りと旨みを与えてくれます。
この汁が大事!
ボベの身を集める
貝殻から外れたボベの身を集めておきます。
ボベの身と調味料を入れてご飯を炊く
研いだお米にボベのゆで汁を既定の量よりほんのちょっとだけ少な目に入れ(酒と醤油が入るため)、そこに醤油と酒を入れ、ボベの身を入れて炊飯ジャーをスイッチオン!
ご飯が炊きあがったらボベとご飯をよく混ぜて完成
炊飯ジャーを開けた瞬間から磯の香りがあたりに漂います。
ボベの身とご飯を混ぜ合わせたら完成です。
実食
これがボベ飯です!
いただきまーす
パクッ
ボベの見た目はまるで小さなアワビですが、味も実はアワビに似ています。
でもアワビ飯よりもボベ飯の方が旨味や磯の香りが強くて美味しいのです。
僕の祖父母は
アワビ飯よりもボベ飯の方がよっぽど美味い
と昔良く言っていました。
口の中一杯に磯の香りとボベの風味が広がります。
ボベの煮汁でご飯を炊いているので、ボベから出た旨みが余すことなくご飯に染み込みんでいます。
ボベのシコシコした歯ごたえもたまりません。
あー美味い!
これは、ボベ飯で作ったおにぎりです。
ボベ飯おにぎりと沢庵だけですが、どんな御馳走にも負けないほどの美味しさなんですよ、これが!
あっというまに3つ,4つ食べてしまいます。
これから磯遊びにぴったりの時期になるので、遊びながらボベを採って炊き込みご飯にすると楽しくて美味しいですよ。
もし、興味があったら試してみてください。
それでは、またですー。
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