こんにちは、ゆんつです。
先日紅葉を見に功山寺に行ってきました。
功山寺の近くには他にもいくつかの観光スポットがあります。
その中の1つが長府毛利邸です。
功山寺から徒歩で5分位のところにある歴史のある大邸宅です。
ここも庭園の紅葉が綺麗な場所として有名です。
今日は長府毛利邸について書こうと思います。
歴史
毛利邸は長府藩の最後の藩主毛利元敏公が建てた武家屋敷造りの母屋と白壁に囲まれた日本庭園からなる邸宅で1898年に着工し1903年に完成しました。
1902年11月9日、15日、16日には明治天皇がご宿泊され、今でもその部屋は当時のまま残っています。
当時の歴史を今に残す貴重な邸宅です。
長府毛利邸
毛利邸の門前です。
立派な門をくぐると毛利秀元公の銅像があります。
毛利秀元は毛利元就の四男毛利元清の次男で武勇と知略に優れた武将でした。
文禄・慶長の役や関ケ原の戦いで毛利軍を指揮し大坂夏の陣では西国大名の一番乗りを果たすなど数々の武勲を挙げています。
また茶の湯にも精通し、豊臣秀吉や徳川家康との知遇も得ていました。
と、像の側にある石碑に書いてありました。
この説明文を読んだからかもしれませんが、確かに武勇と知略に優れていそうだし茶の湯にも詳しそうな気がします。
ところで、聖徳太子などでもおなじみの右手に持ってるしゃもじみたいなものが気になったので調べてみるとこれは笏(しゃく)というものなんだそうです。
地位の高い人が正装をするときに持ち、儀式の段取りなどを書いたメモを笏の裏に貼りつけてカンニングペーパーのように見るということです。
銅像の側には観光地の定番、顔出しパネルがあります。
顔を入れればあなたも龍馬です。
邸宅入り口です。
邸内や庭園を見るには200円の入場料が必要です。(市内在住の65歳以上の方や、障害手帳をお持ちの方などは無料のようです)
詳しくはを長府毛利邸のホームページをご覧ください。
ちなみに受付で長府毛利邸のホームページ内にある「おもてなし」のページをスマホで見せる、または印刷したものを見せると毛利邸の四季の風景があしらわれたしおりセットが頂けます。
邸宅は中庭をぐるっと囲むような感じになっています。
歴史のある廊下を進みます。
まず最初に目を引いたのが襖です。
川端玉章作で表が「丹頂鶴と青竹図」
裏が「白い鷹と松図」です。
襖一面に大きく描かれた絵は迫力があります。
川端玉章は円山派の画家で明治画壇の大御所だった方らしいです。
先に進んでいくと書院庭園があります。
庭園の真ん中には青々とした立派な松が生えています。
廊下には椅子があり座ってゆっくりと庭園を眺めることが出来ます。
さらに先に進むと「明治天皇ご宿泊の間」があります。
凄く広いのかと思っていましたが意外とこじんまりしています。
8畳くらいでしょうか。
1902年11月9日陸軍特別大演習統監のため明治天皇が熊本に西下される際にこの部屋にご宿泊され、熊本から戻られる11月15日と16日に再びご宿泊されたそうです。
この部屋で長旅の疲れを癒されていたんですねえ。
更に進むと奥様の間や
ご当主の間があります。
いろんな部屋を見ていて思ったのが「割と簡素だな」ということです。
邸宅自体はとても広いですが、一つ一つの部屋の作りは簡素なのです。
藩主なので極太の大黒柱があったり、欄間に装飾をほどこしたりして華美にしているのかと思っていましたが1つ1つの部屋はどこの家にもありそうな感じです。
この辺りに毛利元敏公の人柄が出ているのかもしれません。
先に進んでいくと庭に出られるようになっていたので出てみます。
この庭は池泉回遊式庭園というそうです。
紅葉が終わりかけで落ち葉の絨毯が敷き詰められています。
庭にある池の水面にも落葉したモミジの葉が浮かんでます。
それでもまだ落葉していないものもあり目を楽しませてくれます。
庭への出入り口の側にある杉には沢山実がついていました。
僕は生まれて初めて杉の実を見ましたがこんな形なんですね。
まるで小さなバスケットボールのようです。
再び邸宅に入り先を進んでいくと
資料の展示室や、
淵黙庵(えんもくあん)という茶室もありました。
築110年以上の茶室だそうで元々は島根県津和野にあったものを移築したものだそうです。
ホームページによれば一般の人でも料金を払って借りることが出来るようですね。
アクセス
毛利邸の真横に有料駐車場があるのでそちらに車を停めるといいかもしれません。
ここから近い観光スポット
長府毛利邸から歩いて5分程で高杉晋作が挙兵した功山寺があります。
国宝に指定されている仏殿もあり、春は桜、秋は紅葉が見事です。
長府毛利邸とともに見ていただきたい観光スポットです。
まとめ
毛利邸は歴史のある邸宅と趣のある庭園が調和したとても落ち着ける場所でした。
宅内は簡素ながらも手入れが行き届いており、部屋には花が活けられて気持ちを和ませてくれます。
また書院庭園、池泉回遊式庭園を眺めていると日常から離れた心の安らぎを与えてくれます。
庭園を眺めながら抹茶のおもてなしを受けることも出来ます(有料)。
僕が訪問した時は「~色を染む~型染めと表装・水彩画展」が開かれていて宅内に掛け軸や水彩画などが沢山飾られていました。
このような催しもまた楽しいものです。
功山寺を訪問されるときには是非毛利邸も訪問されることをお勧めします。
あと入口右手にあるセルフサービスのお茶も美味しいですよ(笑)
それでは、またですー。
コメント