こんにちは、ゆんつです。
去年の秋ごろからあるローカルニュースを耳にするようになりました。
それは、下関市川棚にある天然記念物に指定されている樹齢推定約1000年の大楠が枯れそうだというニュースです。
2017年7月に地元の人からの連絡により大楠が枯れ始めていることが発覚し、樹木医が診断すると巨木の内部は腐り空洞化が進んでいたそうです。
現在は樹勢を回復させるための処置や、そのための募金活動が行われています。
僕は、今から20年くらい前に川棚の大楠を見たことがあります。
そのころの大楠は太い幹の根元から上を見上げると屋根のように枝が縦横に伸び、それに葉が沢山ついていてジャングルのようでした。
今、川棚の大楠はどうなっているのでしょうか?
そこで大楠の姿を目に焼き付けるべく「川棚クスの森」に行ってきました。
2018年9月現在の大楠
駐車場から延びる階段を上ってすぐの場所に大楠はあります。
これが現在の樹齢約1000年以上、樹高約27メートル、枝の幅約50メートル以上の大楠の姿です。
めっちゃ枯れてる・・・
新聞やテレビのニュースで見てわかってはいましたが、実際目の当たりにすると想像よりもっと枯れていました。
元気なころと比べて葉っぱがとても少なく感じます。
昔はもっと葉が鬱蒼としていたのにスカスカです。
事態はかなり深刻なようです。
でも枯れかかっているとは言え、やはり物凄い大きさです。
木から相当離れないと全体がカメラに収まりません。
川棚の大楠は1本の幹から9本の枝が出ています。
このうちの7本は回復が困難らしく、現在は残りの2本を保存すべく治療が行われているようです。
昔は幹のそばまで近づけましたが、今では養生のため立ち入り禁止の縄が張られており近づけなくなっています。
ゆっくりでいいから良くなれよー。
あの俳人も題材にした大楠
山口県が生んだ俳人「種田山頭火」はこの大楠を題材にして「大楠の 枝から枝へ 青あらし」という句を詠んでいます。
その歌碑が大楠の近くに設置されていますが、現在は立ち入り禁止となっていて近づけなくなっています。
頑張れ川棚の大楠!
川棚の大楠はこの地に住む人々の暮らしを1000年以上見守り続け、天災や戦争を乗り越え現在まで生き延びてきたのです。
沢山の人がその時々にこの木を見て色んなことを感じたり、願ったりしたことだろうと思います。
1000年と言わず2000年、3000年と見守り続けてくれるよう必ず復活してほしいと思います。
川棚の大楠に下関の大クズがエールを送って締めたいと思います。
がんばれー!
もし近くに遊びにいったときは応援してあげてください。
アクセスなど
地名 | 川棚クスの森 |
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住所 | 山口県下関市豊浦町大字川棚下小野 |
アクセス | |
駐車場 | 無料 |
トイレ | 有り |
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