こんにちは、ゆんつです。
カニ漁が解禁され、カニが食卓にのぼる季節になりました。
僕はずっと食べてみたかったカニがあります。
それは「せいこガニ」というカニです。
タラバガニやズワイガニはどちらかというと身がメインだと思いますが、せいこガニは身はおまけみたいなもので、甲羅の中にあるミソと卵巣がとても美味しいらしいのです。
今回、「越前かに職人 甲羅組」というお店でせいこガニを買ってみましたのでレポートします。
せいこガニとは
せいこガニとはズワイガニのメスのことです。
ズワイガニは水揚げされる場所で名前がかわります。
例えばズワイガニのオスが山陰の漁港で水揚げされると「松葉ガニ」と呼ばれ、福井県の漁港で水揚げされると「越前ガニ」と呼ばれます。
同じようにメスのズワイガニも水揚げされる漁港により呼び名が違い、福井県で水揚げされたものを「せいこガニ」と呼びます。
資源保護のため、せいこガニの漁期は11月6日~12月末までの約2か月しかありません。
オスの漁期が11月6日~翌年3月20日までとせいこガニの倍の期間なので、その貴重さがわかると思います。
届いたよ
買ったのは2~3人前の小サイズのせいこガニです。
せいこガニは特大サイズのもので幅30cm、重さ300gくらい。
小さいものは幅15cmくらいで重さも150gくらいと言われています。
今回注文したのはサイズ小のせいこガニですが、どれくらいの大きさでしょうか。
横幅が約20cm
縦が10cmくらいかな?
重さが約180g
このサイズのものが6匹入っていました。
食べる準備をしよう!
売られているせいこガニは既に茹でてあるので、このまま食べる場合は特に何もする必要はなく、食べやすいように分解するだけです。
ちゃんとさばき方の説明書も入っていました。
まずお腹から外していきます。
お腹にフタのようなものがついているので、引っ張っぱると簡単に外れます。
せいこガニはメスなのでお腹には卵を抱えています。
この、お腹の部分にある真っ赤な卵を「外子」といいます。
次に足を外します。
サイドから甲羅部分を軽く押さえながら足を掴んで引っ張ると、片側ずつ綺麗に甲羅から外れます。
両足はずしたら甲羅とその中身だけになります。
皆さんよくご存じのカニミソと、カニミソの下にはカニの卵巣である通称「内子」が入っています。
せいこガニのメインはこのミソと内子の部分です!
外した胴体の部分にはビロビロしたエラがついているので外しておきます。
最後に脚の身をとっていきます。
せいこガニの細い脚の身を取るのに活躍するのがカニ専用ピーラーとカニスプーンです。
どっちもダイソーに売っています。
ピーラーでカニの殻をむき
カニスプーンで身をほじって甲羅のお皿に入れていきます。
こんな感じになりました。
美味しそう!!
脚の先端やハサミ部分は身がとりにくいので集めてお味噌汁の具にしようと思います。
最終的にこんな感じになりました。
これで、せいこガニ1匹分です。
食べよう
まず外子から。
口に入れるとほんのりとした塩気と細かなプチプチ感。
味はほとんどなく、食感の楽しさを味わう感じです。
続いてカニミソ。
口に入れた瞬間に濃厚カニミソの香りがフワーっと広がって口の中で溶けていきます。
濃厚なのにしつこくなく後味も良い。
美味い!!
続いて内子。
こちらは外子から一転し、甘味があって濃厚。
まるでカニの旨味を凝縮したような味がします。
うんめぇー!!
確かにこの味は病みつきになります。
カニミソの下にあるので内子にちょっぴりカニミソがついているのですが、カニミソと合わさった内子の味がまた何とも言えない美味しさです。
最後に身の部分を食べましたが、身はとてもあっさり。
でも、カニミソと卵巣が濃厚なのでちゃんと全体のバランスはとれています。
身をミソにつけて食べると身のあっさり加減とミソの濃厚さがマッチして、これまたたまらない美味しさになります。
あー、幸せ!
せいこガニ美味いわぁー。
というわけで「せいこガニ」は期待にたがわぬ美味しさでした。
せいこガニはオスのズワイガニに比べてサイズが小さいので、大人が食べる場合1匹では物足りなく感じ、2匹くらいがちょうどいい感じです。
まあ僕は1度に3匹食べたんですけどね(笑)
せいこガニの漁期は短いので、他のカニに比べて販売期間も短いです。
この時期ならではの味覚として「せいこガニ」いかがでしょうか?
甲羅の中の宝物を一度食べたら病みつきになること請け合いです。
それでは、またですー。
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