僕は以前から欲しかったものがあります。
それは、歩きながらでもブレの少ない動画を撮影することが出来るアクションカメラ。
ウォーキング中や観光地を散策しているときに、アクションカメラを装着して周囲の風景を撮影したいのです。
アクションカメラといえばGoProが有名です。
でも、値段が高いので、アクションカメラ初心者の僕には気軽に買えません。
というわけで、GoProよりも安くて気軽に買えるコスパの良いアクションカメラを探してみました。
手ごろな値段のアクションカメラが欲しい!
そして見つけたのが「XTU MAX」というアクションカメラ。
中国製のアクションカメラですが、レビューの評判が良くコスパのよさそうなカメラです。
というわけで、購入してみました。
実際に使ってみると、値段が手ごろなわりに画質も良く、手振れ補正もしっかりしているコスパの良いアクションカメラでした。
今日は、アクションカメラのXTU MAXについて、僕が感じたことなどを簡単にレビューしたいと思います。
カメラスペック
説明書に記載されているカメラのスペックです。
型番 | X1-MAX-01 |
CPU | Hisilicon Hi35556A |
イメージセンター | 1/2.3インチ SonyIMX377 |
視野角 | 166°/F2.8 |
レンズ構成 | 広角 |
ディスプレイ | 2インチLCD(リアスクリーン) 1.4インチLCD(フロントスクリーン) |
静止画解像度 | 20MP/16MP/12MP/8MP/5MP/3MP |
動画解像度 | 4K 60/30FPS 2.7K 60/30FPS 1440P 60/30FPS 1080P 120/60/30FPS 960P 60/30FPS 720P 240/120/60/30FPS |
ビデオフォーマット | H264/265コーデック MP4 WDRサポート |
静止画フォーマット | JPEG/Raw HDRサポート |
オーディオフォーマット | AAC |
手ぶれ補正 | スーパー2.0 |
Wi-Fi接続 | Android/iOS対応(25~50FT)2.4GHZ |
MicroSDカード | クラス10USH-3以上 最大256GBメモリーカード対応 |
ポート | Micro USB/Micro HDMI |
充電時間 | 3時間ぐらい(5V/2A) |
防水深度 | 本機5M防水 カバー付き40M防水 |
使用可能温度 | 0~50℃ |
バッテリー | 1350mAh/3.7V |
パッケージ内容
箱を開くと、カメラと沢山の付属品が出てきました。
パッケージ内容は以下の通り。
- アクションカム
- バッテリー
- リモコン
- 防水カバー
- ハンドルバー
- 防水カバースタンド
- ロングアーム90°
- ショートアーム90°
- 平行アーム
- 固定アーム
- J字基盤
- ベルト
- USBケーブル
- スポンジカバー
- 粘着テープ
- ヘルメットスタンド(平面用/カーブ両面)
- 変換アダプター
- 防塵カバー
- レンズフィルム×2枚
- 外部マイク
- 取扱説明書(日本語)
- レンズクロス
- 結束バンド×4本
- 紛失防止ロープ
カメラは防水カバーが装着された状態で、バッテリーはカメラの中に入っています。
カメラ
サイズは65mm×40mm×27mmで、重さ127g。
カメラは表と裏にスクリーンがあるデュアルスクリーンになっています。
スクリーンのサイズは表が1.4インチ、裏が2.0インチ。
リアスクリーンはタッチスクリーンになっており、画面を触ることで色んな操作ができます。
フロントスクリーンはタッチスクリーンではないのでタッチ操作はできず、自撮り中の確認などに使う感じです。
カメラ右側面に電源ボタンがあり、長押しをすることで電源のオンオフを切り替えます。
カメラ左側面にはスピーカーとHDMIと書かれているフタがあります。
フタを開けると、マイクロUSBとマイクロHDMIのポートが現れます。
このマイクロUSBポートに、付属しているUSBコードを挿してバッテリーの充電や撮影データのPCとのやりとりをしたり、付属している外部マイクを挿して使用したりします。
カメラ上部には〇ボタンとMボタンとマイクの穴があります。
〇ボタンはシャッター/確定ボタン。
Mボタンはモードボタンで、押すと現在の撮影モードの設定画面になります。
カメラ底部にはフタとネジ穴があります。
このフタを開いてバッテリーやマイクロSDカードを脱着します。
ちなみに、左側面と底部のフタは防水性を高める為かどちらもとても固いので、開けるときには根気が必要となります(笑)
Amazonのレビューでもフタが固いという意見がチラホラ見受けられます
底部のネジ穴は、三脚や各種アクセサリーを装着することができます。
防水性能はカメラだけの場合が5m、付属している防水カバーをカメラに装着することで40m防水になるようです。
また、付属しているスポンジカバーを装着して撮影することで、バイクや自転車などで撮影する際の風切音を軽減する効果があるみたいです。
本体を守るクッション効果もありそうですね
バッテリー
カメラには1350mAhバッテリーが入っています。
充電時間は約3時間。
充電中は赤いランプが点灯し、満充電になると消灯します。
バッテリー持ちですが、カメラとスマホをWi-Fi接続せずに最高画質の4K60FPSで電源が切れるまで撮影し続けてみたところ、1時間5分くらい撮影することが出来ました。
カメラとスマホをWi-Fi接続した状態で、最高画質の4K60FPSで電源が切れるまで撮影すると55分くらい撮影できました。
Wi-Fi接続すると録画時間が10分くらい短くなるみたいです
備え付けのバッテリー以外に、大容量のモバイルバッテリーを繋いで長時間撮影することも可能です。
Micro SDカードについて
撮影した動画や写真を保存するためのMicroSDカードは付属していませんので、自分で用意することになります。
対応しているMicroSDカードについて、説明書には
このカメラは、クラス10UHS-3 SDカード以上「TFカード」をサポートできます。最大256GBサポートできます。SAMSUNGとSandiskA2TFカードを使用することをお勧めします。
と書かれています。
ですので、この要件を満たすMicroSDカードを使ったほうが良いのかなと思います。
ちなみに、僕がXTU MAXで使用しているMicroSDカードは、上記の要件を満たしたSAMSUNGのもので、現在までのところ快適に使えています。
リモコン
リストバンド式のリモコンをカメラと接続することで、カメラをリモコン操作することができます。
カメラとリモコンの接続方法ですが、カメラのディスプレイを下方向にスワイプするとリモコンのアイコンがあるのでタップします。
これで、リモコンがカメラに接続されます。
あとは、リモコンのビデオカメラマークのボタンを押すと動画の撮影が始まり、カメラマークのボタンを押すと写真を撮影してくれます。
カメラ本体のシャッターを押さなくても、手元で簡単にシャッターが切れるので結構便利。
ちなみに、リモコンは完全防水ではありません。
アプリ
カメラとスマホをWi-Fi接続するためのXTU GOというアプリがあります。
XTU GO
Shenzhen Yutu Technology Co., Ltd.無料posted withアプリーチ
このアプリにより
- カメラの映像をスマホ画面で確認できる
- スマホからカメラのシャッターのON/OFFが出来る
- スマホからカメラの各種設定を行える
などが可能になります。
基本的な操作方法
XTU MAXの基本的な操作方法について、簡単に触れておきます。
動画・写真の撮影方法
まず、撮影モードを設定します。
最初は常時録画の動画モードになっています
タッチスクリーン左下のカメラのアイコンをタップすると撮影モードの選択画面になります。
動画を撮影したい場合は「動画」を選択し、好きな撮影モードを選択。
動画の撮影モードには以下のものがあります。
- 常時録画
- タイムラプス
- スローモーション
- ショートビデオ
- 水中モード
- ドラレコモード
- キャプチャモード
写真を撮影したい場合は「写真」を選択し、好きな撮影モードをタップします。
写真の撮影モードには以下のものがあります。
- ノーマル写真
- タイムラプス写真
- セルフタイマー
- 連写
- 長時間露光
- RAW画像
撮影モードが決定したら、動画撮影の場合はシャッターボタンを1回押すと撮影を開始し、もう1回押すと撮影が停止します。
写真撮影の場合には、シャッターボタンを押すたびに写真が撮影されます。
カメラ上部のMボタンを押すと現在の撮影モードにおける設定メニューが開くので、そのモードでの解像度や手振れ補正などの各種設定を行うことが可能です。
また、Mボタンを3秒間長押しすると、リアスクリーンとフロントスクリーンが切り替わるようになってます。
タッチスクリーン操作
カメラ背面のスクリーンはタッチスクリーンなので、タッチ操作ができます。
右にスワイプ
撮影した動画と写真がアルバムのように一覧表示されます。
左にスワイプ
現在の撮影モードの各種設定画面になります。
下にスワイプ
WIFIやリモコンのON/OFFなどの設定画面になります。
上にスワイプ
撮影モードの選択画面になります。
撮影した動画・画像の取り込み
撮影した動画や画像は、カメラとPCをMicro USBケーブルで接続することで、PCに取り込むことができます。
カメラとPCをMicro USBケーブルで接続すると、カメラ側の「DCIM」というフォルダが表示され、そのDCIMフォルダの中の「100XTUDV」というフォルダの中に、撮影した動画や画像が保存されています。
あとは、DCIMフォルダの中の動画や画像を選択して、切り取ったりコピーをして、PC側の任意のフォルダに貼り付ければ動画や画像の取り込みは完了です。
ちなみに、動画ファイル以外にTHMやLRVという拡張子のファイルがあります。
これらは動画の撮影時に自動的に撮影されるファイルで、以下のような役割があるみたいです。
THM | カメラでアルバムを確認する際のサムネイル画像 |
LRV | カメラで動画を確認する際のプレビュー用低画質ファイル |
これら2つのファイルはカメラ本体で動画を確認するのに必要なものなので、PCに取り込んだ動画を見る場合には不要なファイルらしいです。
これらのファイルについてもっと詳しく知りたい方は、下記のリンクをご覧ください(GoProでの説明ですが、理屈は同じだと思います)
僕はPCに取り込んだらTHMファイルとLRVファイルは削除してます
最初に設定しておいたほうが良いこと
僕が実際に使ってみて、最初に設定しておいた方が良かったと感じたことを列挙します。
ちなみに、設定画面はタッチスクリーンの歯車のアイコンをタッチすることで現れます。
日付と時刻合わせ
購入時はカメラ内部の日付と時刻が、実際の日付、時刻とあっていません。
購入時は2021年9月30日になっていました(実際に購入したのは2022年1月)
カメラの日付と時刻を合わせないと、録画・撮影したファイルの更新日時が実際の日付と一致しないので、最初に日付と時刻を合わせたほうが良いと思います。
「設定」⇒「日付」をタップ。
すると、「日付」と「時間」という項目が現れます。
あとは、日付と時間をタップして現在の日時と一致させ、「はい」をタップすれば完了です。
ブランドロゴの非表示
デフォルトの状態では、録画された動画の左下に「XTU X1」というブランドスタンプが入ります。
もし、ブランドスタンプを表示したくない場合は「設定」⇒「ブランドスタンプ」をオンからオフにすると、動画にブランドスタンプが入らなくなります。
操作音の消去
スクリーン操作をする際、操作ごとに「ピッ」という高い音がなります。
この音が気になる場合はオフにすることができます。
「設定」⇒「操作音」をオンからオフにすると、操作音が消せます。
撮影した動画ファイルについて
4K60FPSで撮影し続けた場合、動画ファイルはデフォルトの状態では約5分単位で分割され3ギガくらいのサイズになります。
1ファイルあたりの撮影時間は「セグメント」で変更できます!
ファイルが切り替わるときにシーンが欠損しているということはないので、動画編集ソフトでファイルを並べていけば、違和感なく一本の動画として繋がります。
実際に撮影してみた!
それでは、XTU MAXを使って実際に動画と写真を撮影してみます。
動画
XTU MAXをネックマウント(ネックマウントのアクセサリは付属してないので別途購入)にして、ウォーキング動画を撮影してみました。
撮影時の設定は、スーパー手振れ補正だけONにして、あとはデフォルトの状態です(スポンジカバー未装着)
実際に撮影して、その動画を確認した感想は
・ゆっくり歩かなくても、きちんと手振れ補正が効いて画面の揺れが軽減されている
・思ったより風の音が入る
といった感じです。
歩き方に気を遣わずに普通に歩いてしまったので、手振れ補正があってもカメラの揺れが大きいかと思いましたが、動画を確認してみると予想していたよりも揺れはかなり抑えられていました。
映像はクリアですし、周囲の音もキレイに入っていて、画質と音質は僕としては満足できるもの。
ただ、この日は風が強かった(動画内で出てくる旗の揺れ方で風の強さがわかると思います)こともあって、動画全般に風切音の「ボボボボボ」という音が入ってしまいました。
自分の耳で実際に聞こえてた風の音よりも大きめに風の音が入っているので
自分が感じた以上に風の音が入るなあ
という印象を持ちました。
風がちょっとでも強いと感じたら、スポンジカバーを付けたほうがよさそうですね。
同じくらいの風の強さの日に、スポンジカバーを付けて撮影してみたのが以下の動画です。
スポンジカバーを付けただけで、風切音が大分軽減されています。
フィルタによる色味の違い
動画撮影の設定に「フィルタ」という項目があります。
フィルタには
- オリジナル
- モノクロ
- カラフル
- セピア
- ワーム
- クール
という選択肢があり、選んだフィルタにより撮影される動画の色味が変わってきます。
デフォルトはオリジナルです
いろんなモードで撮影したものを動画にしてみましたので、もしよければフィルタ選択の参考にしてみてください。
僕的にはクールが一番肉眼での見た目に近いように感じました。
写真
ノーマル写真モードで設定はデフォルトで撮影しました。
外部マイクについて
XTU MAXのレビューを見ると、外部マイクに関する不具合が報告されています。
その不具合とは
- 録画中に外部マイクを抜くと録画が止まる
- 録画中に外部マイクで大きな音を拾うと録画が止まる
というものです。
録画中に外部マイクを抜くと録画が止まるのは、僕の環境でも再現したので確かにそうだと思います。
ただ、大きな音を拾うと録画が止まるというのは、外部マイクのそばで大声で叫んでみましたが、録画は止まらず再現しませんでした。
個体差があるのかな?
僕は基本的に外部マイクを使わないので、外部マイクに関する不具合があってもあまり気になりませんが、外部マイクを使う人は留意しておくと良いと思います。
WEBカメラにもなります
XTU MAXをPCに接続すると、リアスクリーンに「OKボタンを押すとPCカメラに切替ます」と表示されます。
指示通りカメラ上部の〇ボタンを押すと、XTU MAXをWEBカメラとして使用することができるようになります。
まとめ
というわけで、アクションカメラのXTU MAXについて簡単にレビューしてみました。
実際に使ってみて、アクションカメラとしては手ごろな値段ながら、きちんと手振れ補正が効いて、満足できる画質の動画や写真が撮影できるので、コスパの良いカメラだと思いました。
また、アクセサリも豊富で、ハンドルバーやヘルメットスタンド、防水カバーなど様々な撮影状況に対応するアクセサリの他、防塵カバーやレンズフィルム、レンズクロスなどカメラを保護するものも付属しており、別途購入しなければならないものが少ないのも嬉しいポイントです。
僕が別途購入したのはネックマウント用のアクセサリとMicroSDカードだけです
手ごろな値段で撮影に必要なものが一通り揃っているので、買ったらすぐ使える気軽なアクションカメラとして初心者にはちょうどいいんじゃないかなと思います。
耐久性については購入してまだ1か月くらいですので、今後何か変化があれば追記しようと思います。
手ごろな価格のアクションカメラを探している方の参考になれば幸いです。
それでは、またー。
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