こんにちは、ゆんつです。
僕には90歳を少し過ぎた祖母がいます。
80歳代はとても元気だった祖母。
しっかり者で、頭も全くボケておらず、新聞を読み、テレビで相撲を見るのを何よりの楽しみしていました。
ところが、90代に入ってから急速に衰えがやっててきました。
80代の頃は言う事に筋が通っていたのですが、90代に入ってから辻褄が合わないことを言う事が増えてきました。
さらに、
誰かが私の物を盗んでる!
というような妄想を時折口走るようにもなりました。
また、日課だった新聞もほとんど読まなくなり、楽しみにしていたテレビでの相撲観戦もしなくなってしまいました。
足腰も弱くなり、自力では数歩でしか歩けず、どこに行くにも人の力を借りないといけない状態。
食欲は普通にあるので命には全く別状はないのですが、とにかく色んな箇所に衰えが目立つようになってきました。
かかりつけのお医者さんからは
少し認知症の症状が出てますね
と言われています。
老々介護の日々
そんな祖母の面倒を主に見ているのは、僕の叔母。
祖母と同居して、毎日つきっきりで面倒を見ています。
そして、週に何度か別居している僕の母が助太刀に行っています。
僕も、休みの日は出来る範囲内で手伝いに行っています。
70近い叔母が90代の祖母を介護している状況を見ていると、まさに老々介護そのもの。
叔母は祖母の介護をするまでは背筋がピンと伸びて姿勢の良い人だったのですが、介護をするようになってから祖母を起こしたりするときに体を屈める機会が多くなり、腰や背中が少し曲がってしまい、年齢以上に老けて見えるようになってしまいました。
母や僕が手伝いに行くと
この前はトイレに行くのをグズって、トイレをさせるまでに一時間以上かかった
とか
一生懸命介護してるのに、私が物を盗んだなんて言うのよ!
とか、介護の大変さを語ります。
老人が老人を介護しているのですから、その大変さは容易に想像がつきます。
介護認定の申請をしない叔母
日々、介護に追われて大変な叔母をみかねて、母や僕が祖母の老人施設入所を勧めると
施設に入れるのは可愛そうだから、家で見取ってあげたい
といって、かたくなに要介護認定の申請をしてくれません。
責任感が強い叔母は、長女の自分が家で親を看取らなければならないという強固な固定観念があるようでした。
母が
別に施設に入れなくても、ヘルパーさんとかも利用できるから要介護認定だけは受けたほうがいいんじゃない?
と勧めても、認定の申請をしてくれないのです。
でも、叔母自身も祖母の介護に限界が来ていて
介護が原因で背中や腰が痛い!
と、介護からくる体の不調をたびたび訴えます。
また、祖母が夜中に起きだしてきて、寝ている叔母を起こして妄言を言ったりするので睡眠も満足にとれず、万年寝不足というような状態も続いています。
下手すると、叔母に介護が必要な状況がきてしまうかもしれません。
このままだと共倒れです
母も、そんな状況を改善するために早く介護認定を受けて介護サービスを受けさせたいのですが、実際に同居して付きっ切りで介護しているのは叔母で、しかも叔母が長女なので、叔母に遠慮して介護認定を受けるように強く言えない状況が続いていました。
転機
かたくなに介護認定の申請をしなかった叔母ですが、先日転機がやってきました。
というのも、叔母が少し目を離している間に祖母が椅子から落ちて体を強く打ち、救急搬送されたのです。
叔母から連絡を受けて、母も僕も病院に駆けつけました。
幸い、レントゲンなどをとっても骨折はしておらず、入院が必要な事態ではありませんでした。
ただ、看護師の方が現在の祖母の状態を見て
この状態で、介護サービスを受けずにご家族だけでお世話されてたんですか?
私が見たところ、もう身内の方だけで介護が出来る状態ではないと思います
介護認定をしてもらって介護サービスを受けることを考えたほうが良いですよ
と叔母に言ってくれました。
専門家の言葉に、かたくなな叔母の態度が変わりました。
また、叔母自身も肉体的・精神的に限界に来てたんだと思います。
看護師さんの言葉を聞いて、叔母は
わかりました
介護認定の申請をします
とこれまでの態度を一変。
役所に連絡し、介護認定を受けることとなりました。
かたくなに介護認定の申請をしてくれなかった叔母の態度が変わったことで、母も僕も大いに胸をなでおろしました。
一歩前進!
現在、叔母は介護認定の申請を行い、調査員の訪問を待っている状態です。
この後は、調査員が祖母の状態の確認や叔母の話などの聞き取り調査を行い、主治医の意見書などをもとに祖母の介護度の認定が行われるようです。
介護認定の申請を行ってからの叔母は、気持ち的にふっきれたのか以前よりも表情が明るくなり
もっと早くに申請したほうがよかったね
と言うようになりました。
祖母の介護度がどれくらいになるかや、どのような介護サービスが受けられるかはまだ分かりませんが、間違いなく状況は良い方向に向かって前進し始めたと思います。
祖母と叔母がどちらも平穏に暮らせるように、僕も出来ることは何でも手伝って、最善の結果が出るようにしたいと思います。
それでは、またー。
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