こんにちは、ゆんつです。
僕は肥満防止のために、毎朝歩いたり走ったりしています。
コースの折り返し地点には公園があって、そこで軽い体操をするのも日課になっています。
今日、体操をしていたら僕の耳の近くで「ブンブン」という羽音がします。
なんだ!?
振り返ると、僕の斜め後方を1匹のコバエが飛んでいます。
周りを注意深く見ても、ハエがたかるようなものは何も落ちていません。
おそらくこのハエは、僕のことを「うんこ」だと勘違いして僕のそばを飛んでいるようです。
気にしても仕方ないので、僕はコバエを無視して体操を続けました。
コバエは僕の手が届かないギリギリのあたりをブンブンと飛び続けます。
ハエとのランデブー
体操も終わり僕は家に向かって歩き始めました。
すると、さっきのコバエがずっと付いてきているようで、斜め後ろで「ブンブン」という羽音がしています。
振り返って音の方をみると、コバエはまるで僕を見つめるように斜め後ろをホバリングしながらついてきていました。
流石に鬱陶しく感じたので手で追い払おうかとも思ったのですが、家まで約2キロあるのでどうせ何処かでいなくなると思って放っておきました。
ところが1キロ過ぎても、そのコバエは付いてきます。
しかも、このコバエは僕より前には出ずにかならず僕の3歩後ろくらいを飛んでいるのです。
決して僕の前には出ない、まるで良くできた女房のようなコバエなのです。
愛着がわいてきた
家まで後500メートルを切ってもこのコバエは僕の3歩後ろをついてきます。
最初は鬱陶しく感じていたコバエでしたが、ずっと一緒に歩いているうちに愛情が沸いてきました。
僕は、羽音が聞こえなくなると後ろを振り返って、コバエがちゃんとついてきているかを確認するようになっていました。
なんとなく僕の嫁さんのような気すらしてきました。
アホか!
近づきはするが、決して僕より前に出ないその姿勢に好感を持ったのです。
ランデブーの終わり
僕とコバエのランデブーは続き、いよいよ家まで後100メートルになりました。
彼女(雄雌はわかりませんが僕の中では雌ということになりました)はまだ付いてきます。
しかも常に3歩後ろをついてきた彼女との距離はもっと近くなり、手を伸ばせばギリギリ捕まえられそうな感じです。
僕は迷わず手を伸ばし、思いっきりパーンと両手で叩きました。
手を開いてみると嫁さんがペチャンコになっていました。
うんこにたかるような虫を、生きたまま家まで連れて帰るわけにはいきません!
愛情は沸きましたがそれはそれ。
これはこれです。
僕は清々しい気持ちで家に帰り手を入念に洗いました。
それでは、またー。
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