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祖父の宝くじ騒動

雑記

こんにちは、ゆんつです。

12月の風物詩と言えば「年末ジャンボ宝くじ」!

良く当たる売り場に行列が出来て、その光景をテレビのニュースが伝えるのもこの時期恒例です。

僕も年末ジャンボ宝くじを毎年10枚だけ買っていますが、これまで末等しか当たったことがありません。

そんな年末ジャンボ宝くじですが、昔に祖父が年末ジャンボ宝くじを買ったことで家族内でちょっとした騒動が起きたことがあります。

今日は、昔起こった「祖父の宝くじ騒動」について書きたいと思います。

真面目人間が年末ジャンボ宝くじを買った結果

まだ、ジャンボ宝くじの1等の当選金が1億円にも達していなかった頃の話です。

僕の祖父は仕事一筋の実直な人でした。

お酒も飲まず、ギャンブルもせず、ひたすら働いて3人の娘を育てました。

そんな祖父も仕事を定年して趣味の植木を手入れしたり、カルチャーセンターに通ったりして穏やかな老後を過ごしていました。

定年した年の年末。

3人の娘が祖父に

母

人生で1回くらい宝くじ買ってみたら?

と言いました。

祖父は、それまでギャンブルどころか、宝くじすら一度も買ったことが無かったのです。

祖父も

おじいさん
祖父

1回くらい買ってみるか!

と言い、翌日年末ジャンボ宝くじの連番を10枚買ってきました。

祖父は宝くじを神棚に供え

おじいさん
祖父

生まれて初めて買った宝くじだ!

と興奮していました。

この宝くじを購入した日の夜から、祖父の体に異変が起きます。

夜眠れなくなったのです。

何故眠れなくなったか。

おじいさん
祖父

宝くじが当たって大金が手に入り、家族がそれを巡ってバラバラになったらどうしよう!

ということで頭が一杯になって眠れなくなったのです!

僕たちはそんな祖父の悩みを聞いて大笑いしました。

100パーセント当たらないとは言えませんが、10枚買って1等が当たる確率は相当低く、祖父にそこまでのくじ運があるとは思えません。

家族が口々に「爺ちゃん心配せんでも当たらんよ」と言いますが、祖父はそんな言葉が耳に入らないようで一人深刻な顔をしています。

結局あまり眠れない日々が続いて、祖母と一緒に病院に行くことになりました。

祖母によると、病院の先生も祖父の悩みを聞いて絶句していたそうです。

そしてアドバイスと睡眠薬を貰って帰ってきました。

祖父は専門家に相談したことで気持ちが楽になったのか、もらった薬を飲まなくてもその日からぐっすり眠れるようになりました。

結果

抽選日当日。

祖父が買った宝くじは、当たり前のように末等しか当たらずに祖父自身も

おじいさん
祖父

当たらんかったわ

と大笑いしていました。

これが、祖父の人生における最初で最後の宝くじでした。

本気で当たると思ってたらしい

宝くじ購入から数年後、祖父は病気で他界します。

葬式が終わり、家族が祖父の遺品を整理していたところ、祖父が生前つけていた「雑記帳」というタイトルが書かれた大学ノートが20冊くらい出てきました。

祖父は生前思いついたことなどを、その雑記帳に備忘的に書き残していたのです。

祖母がパラパラと雑記帳をめくっていると、「宝くじ」というタイトルがデカデカと書かれたページがありました。

ページには日付も書いてあり、その日付は祖父が宝くじを購入した日でした。

そして箇条書きで

  • 墓の建て替え ○万円
  • 家の修繕 ○円
  • 金歯 〇円
  • 盆栽 ○円

といったように、宝くじが当たったときの当選金の使い道が円単位で、かなり具体的にびっしりと箇条書きで書かれていました。

しかも金額の配分に随分悩んだようで、何度も何度も消しゴムで消して書き直した跡がありました。

使い道の中には、僕の父への車のプレゼント300万円や、娘3人や孫である僕への小遣い各3000円も書かれていました。

じいさんの当選金の使い道リスト

詳細な使い道を見るに、どうやら祖父は、かなりの確率で宝くじが当たると思っていたようです。

皆がそのページをみて笑う中、祖母だけはそのページをみて

ばあちゃん
ばあちゃん

何で私には1円も無いの!

と言って険しい顔をしていました。

「当たったわけでもないんだから別にいいじゃん」と思いますが、やはり似たもの夫婦なんでしょうね。

僕にも遺伝してます

今年も、例年のごとく年末ジャンボ宝くじを連番で10枚買ってきました。

年末ジャンボ宝くじ

実は、この画像を撮影する前に宝くじ10枚を机に並べて画像を撮影しました。

そして、その画像をブログに使おうと思っていました。

でも、撮影後にふと

ゆんつ
ゆんつ

宝くじの番号が映った画像をブログに使ったら、もしも1等が当たったときに大変なことになる!

と思い、あわてて宝くじを袋に入れ直し、番号が映らないように画像を撮影しなおしました。

まだ起こってもいないことに過剰に反応する祖父の血は、しっかりと僕に受け継がれているようです。

それでは、またですー。

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