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海で死にかけた思い出

雑記

こんにちは、ゆんつです。

梅雨も明けて本格的な夏の到来です。

夏と言えば海!

僕が子供の頃は毎日のように海で遊び、夏が終わる頃には真っ黒になっていました。

海は遊びの宝庫です!

泳いでも楽しい。

砂浜で砂遊びをしても楽しい。

魚や貝の観察をしても楽しい。

何をやっても楽しいのが海です。

ゆんつ
ゆんつ

海大好き!

でも僕は子供の頃そんな海で死ぬかと思うような怖い経験をしたことがあります。

今日はその時のことについて書きます。

台風が過ぎて

中学1年の頃です。

夏休みに入り毎日のように海で泳いでいましたが、ある時台風が到来し数日間海で泳げないことがありました。

台風が遠くに過ぎ去り僕は泳ぐ気満々でしたが親からは

台風が過ぎて間がないからまだ泳いじゃダメよ!

ときつく言われていました。

でも我慢が出来ませんでした。

日中親がいないのをいいことに、僕は友達3人と海に行きました。

これまでも台風が過ぎ去った後に何度か泳いだ事はありますが何も起こらなかったので

ゆんつ
ゆんつ

大丈夫だろ

と思ったのです。

普段は青い海も、台風が過ぎ去ったあとの海は海底から砂が巻き上げられて茶色く濁っています。

でも波はそれほど高くなく僕たち以外にも泳いでいる人が数人いました。

僕たちはいつもと同じように休憩用の浮き輪を1つだけ持って沖に向かって泳ぎ始めました。

中学生になると足のつかない深いところで泳ぎます。

僕たちは水深2mくらいのところで時々浮き輪に捕まって休みながら潜ったり泳いだりしていました。

しばらく遊んでいると、遊び始めた時よりも随分沖まで流されているのに気づきました。

友達の1人が

もう、そろそろ岸に戻ったほうがいいんじゃない?

と言ったので僕たちは岸に向かって泳ぎ始めました。

戻れない!

岸に向かって泳ぎ始めた僕たちはあることに気づきました。

それは

泳いでも泳いでも岸に近づかない!

ということです。

岸に近づくどころか、少しでも泳ぎをやめると沖のほうに引っ張られるので、バタ足で今いる場所にとどまるのがやっとです。

ここで初めて全員が「ヤバい!」ということを意識しました。

皆でバラバラにバタ足をしても進まないので、全員同じタイミングでバタ足をすることにしました。

3人で浮き輪に捕まり掛け声をかけならタイミングを合わせて一生懸命バタ足をします。

でも全く岸に近づきません。

友達の1人は

なんで進まんのや!

といいながら顔から血の気が引いていました。

もう1人の友達も

ヤバいぞ!

と言います。

僕は必死にバタ足をしながら

ゆんつ
ゆんつ

ひょっとしたら死ぬかもしれん

ということが頭に浮かんでいました。

発想の転換

どれだけ足をバタバタさせても岸に近づかない状況の中、友達が言いました。

岸は諦めて、方向を変えて岩場を目指そうぜ

僕たちの進行方向の右手側の方向には、岸までの距離と等距離くらいの場所に岸から沖に向かって突き出た岩場があったのです。

彼は岸に向かうのではなく、沖から横に泳いで岩場を目指そうと言ったのです。

僕たちは浮き輪の向きを岸から岩場方向に向きを変え、岸とは平行方向にバタ足を開始しました。

すると少しづつですが進んでいる実感がありました。

しばらくバタ足を続けていると明らかに岩場に近づいています。

これで帰れるぞ!

泣きそうだった皆の顔に笑顔が戻り全力でバタ足を繰り返します。

足がクタクタになったころ。

なんとか岩場まで何とかたどり着くことができました。

ところが今度は岩場に上がるのが一苦労!

岩はギザギザで急角度。

それに岩の周りには貝や海藻などがへばりついていて中々上がれないのです。

それでも皆必死で岩場にしがみつきなんとか岩場に登りました。

岩場に登っている最中、波であちこちの岩場に体を叩きつけられたり足にチクっとした痛みを感じましたが無事に海から出られた喜びの方が大きく、岩場に登ってから全員で手を取り合って「助かった助かった」と言い合いました。

全員の腕や足や体には岩場でこすれてできた擦り傷があり、血がにじんでいました。

海での出来事を親に知られると絶対に怒られるので、僕たちは自転車で海から帰りながら

ゆんつ
ゆんつ

今日の出来事は絶対内緒にしよう

と約束しました。

家に帰るとほっとしたのか、いままであまり気にならなかった足の裏がズキズキと傷み始めます。

良く見ると足の裏にウニのとげが5か所刺さっていました。

自分で抜こうとしましたが、奥のほうまで入っていて自分では抜けません。

夜になると痛みが増してきて歩くのにも足を引きずるようになってしまいました。

とうとう親に

ゆんつ
ゆんつ

海でウニを踏んだ

と「布団がふっとんだ」みたいなダジャレ的な説明をし、それを聞いた父親から

Amazonさん

今日は泳ぐなって言ったろ!

と引っ叩かれた後、毛抜きと針を使って1本ずつ抜いてもらいました。

ウニのトゲを一本抜くごとに、赤ワインのコルクを抜いたように血があふれ出てきました。

海を舐めていました

あの時の僕たちは完全に海を舐めていました。

それまで海で遊んでいて命の危険を感じたことは無かったからです。

そんな油断が台風が通過して間もない海で泳ぐという命知らずの行動につながったのです。

多分あの時休憩用の浮き輪がなかったら、僕たちは岸に戻れず力尽きて海の底に沈んでいたと思います。

今でも時々思い出しては背筋が寒くなる出来事です。

海はとても楽しい遊び場ですが、ちょっとの油断で簡単に命を落としてしまう場所でもあります。

決して無茶をせずに安全に遊びましょう。

ゆんつ
ゆんつ

甘く見ちゃだめ

それでは、またですー。

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