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台風10号で初の会社お泊り

台風10号で初の会社お泊り 雑記

こんにちは、ゆんつです。

8月29日。

会社の朝礼で僕が所属する部署の男性全員に対し、会社からある指令が下りました。

それは

社長
社長

今日は会社に泊ってください

というものです。

指令が下った8月29日は過去最大級と言われる台風10号が鹿児島地方に上陸した日です

僕の勤務地も台風の暴風圏内に入り30日には最接近するため、30日に通勤できくなったり想定外の強風や停電などで会社の設備に万が一のことがあってはならないため宿泊を命じられたのです。

ちなみに会社での宿泊を命じられたのは、この会社に入って初めて。

というか、会社自体が創業以来初めて泊りの指示を出したのです。

この指令を聞いて、社員一同の口からは

マジかよ・・・

という落胆の声が上がっていました。。

そんな社員を元気づけようとしたのか、社長は

社長
社長

晩飯は会社が用意します!
手当も付きます!

と、餌とお金で社員の士気を鼓舞していました。

晩飯は・・・

宿泊を命じられた29日は朝から風が強く、否が応でも過去最大級の台風が近づいていると実感させられる日でした。

僕たちの仕事は定時より少し早めに終わり、あとは会社に泊ることだけが僕たちの任務。

暇になると雑談が弾みます。

話題は専ら社長が「会社が用意する!」と言った晩飯の事。

皆思い思いに会社が用意してくれる晩飯の内容を予想します。

台風の中泊まり込むんだから、頑張る社員のことを考えると普通の晩飯だとは思えません。

皆の士気があがるような晩飯が用意されるはずです。

皆で予想した結果を総合すると

2,000円~3,000円くらいのちょっと豪華な弁当

が晩飯に用意されるんじゃないかということになりました。

夕方6時。

社長の車が会社の駐車場に停まりました。

社長
社長

皆さんご苦労さん!

晩飯です!

といって会社に入ってきた社長の両手には大きなビニール袋。

そのビニール袋の中を見た社員一同は声を失います。

なんと袋の中には、豪華な弁当ではなく菓子パンと調理パンが沢山入っていたのです!

しかも、社長がそのパンが入った袋を指さして言いました。

社長
社長

1人2個ずつね

晩飯が豪華弁当でなかったことでがっかりしている僕たちに、更に個数制限という追い打ちをかけてきたのです!

皆しぶしぶ袋の中から菓子パンを2つずつ選びます。

選んでいる最中

お前ウインナーパン1人で2つも取るなよ

うるせぇ!早いもん勝ちだ

何だと!

と、数少ないウインナーパンをめぐって醜い争いまで起こる始末

ゆんつ
ゆんつ

世紀末だ・・・

晩飯が予想外のものだったことで、皆の気持ちはすさみまくっていました。

社長
社長

飲み物も買ってきたから皆で分けて

社長が持ってきた飲み物を見て、再び全員が声を失います。

なんと豆乳なのです!

社長いわく

社長
社長

ジュースにしようかと思ったけど、豆乳のほうが体にいいから

確かに豆乳は体には良いでしょうが、好き嫌いのある飲み物です。

それを晩飯のお供に差し入れるなんて・・・

驚愕する皆をしり目に、社長は

社長
社長

じゃあ皆さん頑張ってください
僕は帰るけど、心は皆と一緒で一心同体だ!
もし、台風で何か起きたら這ってでも
会社に駆けつける!

と、その日世界で話された言葉の中で恐らく一番嘘くさい言葉を吐いて颯爽と帰っていきました。

社長が会社から去ったあと。

僕たちは社長のことを「アイツ」と呼ぶようになり、アイツの悪口をいいながらパンを食べ、豆乳を飲みました。

寝床の確保

晩飯を食べると何もすることがなく、夜7時すぎには寝床を作る作業が始まりました。

会社には寝具の用意はまったくありません。

会社の床はいつも土足で歩いているので、じかに床に横たわる訳にはいかず何かを敷かなければなりません。

会社中を探し回って敷物として使えそうなのは

  • 段ボール
  • 事務機器を包んでいた大きなプチプチ
  • ビニールシート

でした。

段ボールとプチプチは数に限りがあるのでじゃんけんをし、勝ったものから順に選びました。

1番勝ちした僕は迷うことなく大きなプチプチを選択!

生まれて初めてプチプチの上で寝ましたが、クッション性があって体も痛くならず良い寝心地でした。

ゆんつ
ゆんつ

普通にぐっすり眠れました

段ボールの人もそれほど悪い寝心地ではなかったようです。

悲惨だったのはじゃんけんで負けて、ビニールシートの上で寝た人。

クッション性がなく床の硬さがモロに体に伝わるので、寝つくまでにかなりの時間を要したようです。

ビニールシートの上で寝た人は、翌朝

体中が痛えよ!

とぼやいていました。

泊る必要なんてなかった

会社で一夜を明かした翌朝。

目覚めて外を見ると、雨は降っているのですが風は弱く、台風というより普通の雨の日といった感じの天気。

皆の口からは一斉に

男性
男性

これ、泊る必要あったか?

という怒りの声。

そして、みんなで一致したのは

次にでかい台風来たらアイツ(社長)1人で泊まらせようぜ

食い物はパンと豆乳でな!

ということでした。

もう無いことを願いたい

こんな感じで、台風10号による会社への初めての泊まり込みは終わりました。

30日の仕事を終えて帰宅してシャワーを浴び、ベッドに横たわったときの気分は最高!

ゆんつ
ゆんつ

家っていいなぁ!

と心から思えました。

9月は台風が多いシーズンですが、泊まり込みになるような規模の台風はもう2度と来て欲しくないです。

もし来てしまった場合。

社員一同団結してアイツ(社長)を1人で会社に泊まらせたいと思います(笑)

あ、台風で泊まりこんだ分の手当ですが、金額は2千円でした。

それでは、またー。

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