こんにちは、ゆんつです。
本来は横向きの画像が縦だったり、またはその逆だったりしたときに皆さんはどのようにして画像の向きを直しますか?
Windowsに標準で付属しているソフトを使うなら「システムツール」に入っている「ペイント」を使って回転させることが可能です。
でもペイントだと画像1枚ずつしか回転できません。
複数の画像を一気に回転させたい場合には、やはり何かしらのソフトの出番になります。
僕が普段画像の編集に使っているフリーの画像編集ソフトGIMPというソフトのプラグインに「David’s Batch Processor」というものがあります。
このプラグインを使うとGIMPで複数の画像のサイズを一括して変更したり、一括して回転させたりすることが可能となります。
「David’s Batch Processor」の導入方法や画像サイズの一括変換については既に記事にしていますのでそちらをご参照ください。
今日は「David’s Batch Processor」を使った画像の一括回転について書きたいと思います。
画像を一括回転させる手順
ここに本来は横向きのはずなのに縦になっている画像が5枚あります。
これをGIMPの「David’s Batch Processor」を使って縦から横向きに一括変換したいと思います。
ちなみにGIMPはデフォルトの状態だと画面の色がダークグレイですが、その状態だとチェックボックスなどが見えづらくなるので、画面を見やすくするために設定から画面の色を変更しています。
メニューバーから「編集」→「設定」→「テーマ」をクリックし、テーマの選択でsystemにすると背景が白くなって見やすくなります。
1. プラグインを起ち上げる
メニューバーの「filter」からBatch Processを選択します。
2. 回転させたい画像を選択
プラグインが起動したらInputタブに移動してAdd Filesをクリックします。
ファイルの選択画面になるので回転させたい画像があるフォルダに移動し、ファイルを選択します。
回転させたい画像を選択したらAddボタンをクリックし、Closeボタンでファイル選択画面を閉じます。
回転させたい画像ファイルがInputタブに登録されます。
3. 各種の設定を行う
必要に応じて各種タブの設定を行います。
Outputタブ
回転後のファイル形式を変更できます。
デフォルトではBMPなので、それ以外が良い場合は好きなファイル形式に変更しておきます。
Renameタブ
回転後のファイルの名前や保存先を指定できます。
デフォルトでは回転前のファイルと回転後のファイルの保存先は同じなので、回転後のファイル形式が同じでRenameタブで何も指定せずに回転させた場合には、元ファイルは回転後のファイルで上書きされます。
元ファイルをそのままの状態で残したい場合は、Add_PrefixかAdd_Postfixに何か文字を入れて回転後のファイル名が元のファイル名と異なるように指定しておくか、To_Directoryボタンをクリックして回転後のファイルの保存先を変更するなどしておきます。
例えば今回の場合は回転後のファイル名の先頭に「回転_」と付くように設定しておきます。
これにより回転後のファイルは回転前のファイルと名前が異なるので上書きされず、回転前と回転後の両方のファイルが残ります。
4. 画像を回転させる
Turnのタブをクリックします。
Enableにチェックを入れて回転機能を有効にし、回転の種類を選択します。
Clockwiseは時計回りに90度回転。
Upside-downは逆さま。
Anti-clockwiseは反時計回りに90度回転です。
今回は時計回りに90度回転させればよいのでClockwiseを選択します。
回転の形式が決まったらStartボタンをクリックします。
処理の進捗に応じて下の方にあるProcessingの緑色のバーが右側に伸びていきます。
ProcessingがDoneになれば一括回転の完了です。
5. 確認
きちんと画像が回転しているか確認してみます。
ちゃんと回転していますね。
ファイル名の先頭にRenameタブで設定した通り「回転_」がついているので、回転前のファイルも回転後のファイルも両方残っていることも確認できると思います。
「David’s Batch Processor」では回転の度数を任意に設定することはできませんが、一括して縦→横、横→縦にできたり、上下さかさまにできたりします。
GIMPをお使いの方で一気に画像を回転させたい場合は「David’s Batch Processor」の導入を考えてみてはいかがでしょうか?
それでは、またー。
コメント