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「ままご」について

雑記

こんにちは、ゆんつです。

先日、軽めのジョギングをしていたら、往路の途中にある公園で大勢の子供たちが遊んでいました。

その子供たちの中から

この子「ままご」ね

という大きな声が聞こえてきました。

僕は懐かしさのあまり思わず声が出そうになりました。

ままご

30年ぶりくらいに聞いた言葉です。

ゆんつ
ゆんつ

知ってますか?

「ままご」とは

鬼ごっこやかくれんぼのときに、鬼きめのジャンケンに参加しなくても良く、なおかつ捕まえられても鬼にならずに済む存在の事を、僕が生まれ育った町では「ままご」と呼んでいました。

高学年の子が低学年の子と遊ぶ時に使われ、「ままご」になると鬼になることがない無敵の状態になります。

小学校の時に、1歳年が違うと運動能力にはかなりの差があります。

「ままご」が無ければ、低学年の子はずっと鬼を続けることになります。

これに配慮してつくられたのが「ままご」なんだと思います。

別に僕たちの年代が作った言葉では無く、僕よりずっと年上の人でもこの言葉を知っているのでかなり昔からあった制度だと思われます。

各地の「ままご」

「ままご」は地域によって色んな呼ばれ方をしているようです。

『鬼ごっこ』での特別待遇の呼び名

このアンケート調査によると一番多い呼ばれ方は「ごまめ」みたいです。

「ままご」は1票しか入っていませんでした(笑)

その1票は僕ではないので、同じ地域で生まれ育った人なのかもしれません。

「ままご」はつまらない

僕は中学まで社宅に住んでいました。

社宅の子は、同じ社宅の子と年齢を超えて一緒に遊ぶことが多くなります。

僕は社宅の子供の中では一番年齢が低かったので、よく「ままご」に指定されていました。

鬼ごっこが始まります。

鬼が僕たちを追いかけます。

鬼ごっこ

「ままご」の僕も一生懸命逃げます。

鬼はあっさり僕に追いつきますが、「ままご」の僕には目もくれずに同学年の子や自分よりも高学年の子を追いかけます。

無視されるままご

「ままご」を捕まえても鬼を交代することはできないので、「ままご」を真剣に追う人は誰もいないのです。

たまに優しい子がいて追いかけるふりをしてくれたりもしますが、基本的にはゲームに参加しているけども存在していないようなものなのです。

僕は「ままご」に指定されるのが嫌になりました。

全然楽しくないからです。

ある時、上級生の子に頼んで「ままご」をやめてもらうようにしました。

「ままご」から外れた僕は、上級生に比べると足が遅いので直ぐに捕まって鬼になります。

鬼になると、今度は上級生に追いつけず捕まえられません。

そして鬼がやめられずに、ずっと鬼が続くと悔しくて泣くのです。

でも僕は泣きながらも

ゆんつ
ゆんつ

ままごより、こっちの方がいいな

と思っていました。

小学校3年生くらいになると僕の周りの上級生はほとんどが中学生になってしまい、小学生と遊んでくれなくなって僕の周りから「ままご」という言葉は消えてしまいました。

今の子の方が優しいね

ジョギングからの帰り道。

先ほどの公園のそばを通ると、子供たちが大きな声を上げながら鬼ごっこをしていました。

僕は「ままご」に指定された小さな子が楽しめているか気になっていました。

すると、上級生の子はちゃんと「ままご」の子も追いかけて捕まえてあげていました。

「ままご」の子も一生懸命鬼から逃げていました。

勿論「ままご」なので捕まえても鬼を交代することは出来ませんが、上手なさじ加減で上級生の子が追いかけてあげていました。

楽しそうにしている「ままご」をみて僕はほっとしました。

そして、僕たちの子供時代よりも、今の子供たちの方が小さい子に対して思いやりがあって優しいなと思いました。

それでは、またですー。

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