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卒業式の思い出

卒業式の思い出 雑記

こんにちは、ゆんつです。

3月は卒業式シーズン。

色んな所で卒業式が行われます。

3月1日は山口県の公立高校が卒業式だったようで、お昼ごろ自動車で走っていると卒業証書を持って帰宅している学生の姿をよく見かけました。

卒業式終わりの学生の姿を見てほのぼのとした気持ちになっていたところ、突然自分が中学時代の卒業式のことを思い出しました。

ゆんつ
ゆんつ

記憶のフタが開きました

中学の卒業式の日。

僕は、普通の人ならやらないような事をしてしまったのです。

第2ボタン

僕の通っていた中学校の制服は学ランでした。

学ランには金色のボタンが5つ付いています。

そのボタンのうち、上から2番目についている第2ボタンには特別な意味がありました。

女の子が男の子から第2ボタンを貰うというのは、愛の告白を意味していたのです。

この第2ボタンのやり取りは、たいてい卒業式に行われます。

ずっと好きだったけど告白できなかった女の子が、勇気を出して中学生活最後の日に好きな男の子から第2ボタンを貰うのです。

中学の卒業式終了後。

僕は友達でまあまあ男前のK君といつものように帰宅していました。

学校の門を出てすぐ。

同じクラスの女の子がK君を呼び止めました。

そして、K君に

女子学生

第2ボタンちょうだい

と言ったのです!

K君は

男子学生
K君

まあいいけど・・・

と言いながら学ランから第2ボタンを外し、その女の子にあげました。

第2ボタンを貰った女の子は、宝物でも貰ったかのようにとても大事そうにその第2ボタンを両手で包み「ありがとう」といって小走りで去っていきました。

そこから少し歩いたところで、K君は隣のクラスだった女の子に呼び止められました。

また、ボタンの催促です。

男子学生
男子学生

もう第2ボタン無いよ

というK君に対し女の子は

女子学生

じゃあ、第1ボタンちょうだい

と言い、K君は第1ボタンを外してあげていました。

学校を出てわずか5分くらいで、K君の制服から第1ボタンと第2ボタンが無くなりました。

ちなみに、僕の学ランのボタンは欠けることなくびっちり5つとも付いています!

ゆんつ
ゆんつ

ちきしょう!

出来心

それから少し歩くとK君の家の近くまできたのでK君とは別れ、1人でテクテクと家にかえる僕。

心の中は

ゆんつ
ゆんつ

いいなぁK君は。

第2ボタンを欲しがってくれる人がいて。

と羨ましい気持ちでいっぱいでした。

ボタンが5つともきっちり付いている自分の制服を見ると、なんとなく情けない気持ちになってきます。

そして、兄も中学を卒業したときに第2ボタンが無い制服で帰宅していたことを思い出してしまい、さらに情けない気持ちに拍車がかかりました。

家まであと少しところまできたとき。

僕は制服から第2ボタンを外しました。

そして周囲を見回して人目が無いのを確認したのち、道路わきの植え込みに第2ボタンをポイッと投げました。

第2ボタンがない学ランで帰宅した僕を見て、母が

母

あら、ボタンが一個ない

と言うので、僕は

ゆんつ
ゆんつ

女の子が第2ボタンくれっていうからやった

とぶっきらぼうに答えました。

その日の夜。

祖母や親戚などが集まって卒業祝いの食事をしました。

その時、僕の制服から第2ボタンが無くなっていたという事も話題になりました。

兄は

兄

何て言う名前の子にあげたん?

と聞いてきましたが、

僕は

ゆんつ
ゆんつ

誰でもええやん。

同じクラスの子よ。

と適当にごまかし、第2ボタンの話しが速く終わるように話題を変えました。

僕の第2ボタンは同じクラスの女の子に貰われたということでその時の会話は終わり、僕は第2ボタンを貰われた男という称号を手に入れることに成功したのです!

インチキ野郎が!

再会

卒業式が終わって1週間くらい経過したとき。

部屋でマンガを読んでいた僕のところに兄が来て

兄

これお前のと違うか?

といって何か見せてきます。

兄の手のひらを見ると、なんと僕が植え込みに捨てた第2ボタンが!

兄が友達と柔らかいボールで野球をしていたら植え込みにボールが飛び込んでしまい、そのボールを探していたらボタンを見つけたそうです。

そのボタンが僕のボタンだと兄が判断した理由は「裏ボタン」

僕は制服の裏ボタンを学校標準のものから龍の絵が描かれたものに交換しており、兄はそのことを知っていました。

僕は律儀にもその裏ボタンをつけた状態でボタンを捨てていたので、兄は裏ボタンを見てそのボタンが僕の物であることに気づいたのです。

兄は裏ボタンを僕に突きつけ

兄

この裏ボタンってお前しかありえんやろ

と追及してきます。

もう言い逃れはできそうにありません。

将棋で言うなら「詰み」の状態です。

でも、自分で捨てたとは口が裂けても言えません!

僕は

ゆんつ
ゆんつ

ボ、ボタンをあげた子が、、、お、落としたのかな、、、

と、しどろもどろになりながら返事をしました。

兄もあまりに哀れに思ったのか、それ以上は追及せず

兄

じゃあ元の場所に戻しとくわ

といってボタンを持って家を出ていきました。

僕は、兄が母や親せきなどにこのことを話さないか心配でなりませんでした。

でも、兄は黙っていてくれたようで、誰からも第2ボタンのことを聞かれることはありませんでした。

僕が第2ボタンを自分で捨てたことは、兄以外にはバレることなく現在に至ります。

ゆんつ
ゆんつ

ありがとう兄ちゃん

ひょっとして、兄も?

ここまで書いてきて、ふと頭に浮かんだことがあります。

それは

ゆんつ
ゆんつ

ひょっとして兄貴も第2ボタン捨てたんじゃないのか?

ということです。

自分もその経験があったからこそ、誰にも言わずに黙っていてくれたんじゃないでしょうか。

兄と僕は顔や体型が似ており、二人とも第2ボタンを欲しがられるようなモテるタイプではないのです!

そういえば兄も第2ボタンをあげた人の名前は頑として言いませんでした。

ゆんつ
ゆんつ

あやしい・・・

まあ、いつか聞いてみたいと思います(笑)

以上が、僕の心の奥の箱に入れて大きな重しを乗せて封印していた卒業式の思い出話です。

もし、これから卒業式を迎える男の子がいたら。

誰からも第2ボタンを貰ってもらえなくても、僕みたいに自分で捨てるようなことはやめましょう。

誰もやらねえよ

バレたときにとても恥ずかしいですし、バレなくても空しくなるだけです。

それでは、またー。

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