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カツアゲされて身に付いたスキル

雑記

こんにちは、ゆんつです。

年末になると、「お金がらみ」の犯罪が増えると言われています。

年末はクリスマスプレゼントやお年玉の準備、またイベントなどで何かと出費が多く、手元に比較的多めの現金を持っている人が多いです。

泥棒は、その現金を虎視眈々と狙っているのです。

また、年末は酒の席も多く、気が緩みがちになります。

それを狙われて、盛り場の暗がりなどでお金を脅し取られるということもあります。

僕も人生で一度だけ、お金がらみの犯罪に巻き込まれたことがあります。

いわゆる「カツアゲ」というやつです。

今日は、僕が経験したカツアゲの話しについて書きたと思います。

カツアゲされた思い出

小学校5年の頃の話です。

子供たちの間では通らないほうがいい場所というのがありました。

それは、ある地下道。

その地下道は、薄暗く人通りも少ないため不良がたむろしていることがあり、運悪く不良がいる時にそこを通るとカツアゲにあうというもっぱらの評判だったのです。

ですので、普段はかなり遠回りをして横断歩道を使って道路の横断をしていました。

ある日のこと。

友達のS君と一緒に、その地下道を渡った先にある友達の家に行くことになりました。

道すがら駄菓子屋で数十円のお菓子を買い、その地下道の入り口まで来ました。

地下道の中に不良がいるときは

  • 地下道から話声がする
  • タバコの臭いがする

などという気配があるのですが、今日は地下道の入り口まできても、そのような気配がありません。

地下道は静まり返っています。

僕とS君は顔を見合わせて

ゆんつ
ゆんつ

今日は不良がおらんっぽいね

と言いながらその地下道にはいりました。

僕たちは、少しでも中から声がしたらすぐに引き返せるように、静かに静かにスロープを降りました。

そして、地下道のコの字型のコーナーを曲りました。

コーナーの先には、壁を背もたれにして静かにマンガを読んでいる不良の集団がいました。

コーナーの先には不良が!

僕たちはあっという間に囲まれ

ヤンキー
ヤンキー

金を出したら殴らずに通してやる!

とお金を要求されました。

僕たちが

ゆんつ
ゆんつ

持ってません

というと、定番のジャンプをさせられました。

ジャンプをすると、僕たちからは、まるで鈴になったかのように景気よく「チャリンチャリン」と音が鳴りました。

僕もS君も駄菓子屋で買い物をした後のおつりの数十円を全て取られ、おまけに「持ってない」と嘘をついたことで1発ずつ頭を殴られて解放されました。

地下道を出るとS君が

悔しいなあ

と言いました。

僕も気持ちは同じだったので

ゆんつ
ゆんつ

悔しいねえ

と答えました。

その日から、僕とS君は今回のようなことが無いように特訓することを決めました。

ジャンプによる小銭の音の最小化

僕とS君は、それから毎日のように近所の公園で10円玉7,8枚をポケットに入れてジャンプを繰り返しました。

小銭の音が鳴らないように、ふわっとジャンプする訓練です。

僕たちはジャンプを繰り返し、あることに気づきました。

地面にドシンと降りるとポケットから派手な音が鳴るんですが、着地の瞬間にヒザと足首を使って衝撃を上手く逃がしてやるとポケットの小銭の音は随分小さくなるのです。

僕たちは交互にジャンプをしながら「もっとヒザを柔らかく!」等とアドバイスをしあって技を磨き、さらに着地の瞬間に大きな咳ばらいをすることで、わずかに残った小銭の音もほとんど打ち消せるようになりました。

小銭の音がしないジャンプの仕方

皮肉なことに、その技が完成してからはカツアゲに合うことも無く、結局このジャンプをする機会はありませんでした。

今でもたまに練習してます

今でも僕は、ポケットに小銭が沢山入っているときはジャンプをして、音の大きさを確かめる癖があります。

そして余り音が出ない時には

ゆんつ
ゆんつ

あのテクニックはまだ衰えてないな

と自己満足の世界にひたるのです。

最近はぶっそうな時代です。

大人になったからと言って、カツアゲに会わないとも限りません。

カツアゲに会いたくはないですが、もし会ってしまい「ジャンプしろ」と言われたら。

その時は、これまでに培ったテクニックをフル活用して、小銭が鳴らないジャンプをしようと思っています。

それでは、またー。

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